日本印刷産業連合会は来る9月21日、IGAS2011併催イベントの一環として「eブック・フォーラム」を開催、アジアや欧州における電子書籍市場の現状報告やパネルディスカッションを行う。
報告者は中国、インド、イタリア、韓国、タイの印刷会社オーナーや研究者、電子書籍の開発コンサルタントなど。ディスカッションの進行は、日本における電子出版の第一人者と言われる植村八潮氏(東京電機大学出版局長)。
電子出版とそのビジネスに対する関心は相変わらず高く、7月に開催されたブックフェアも多数の出展社と来場者で賑わっていた。だが、これまでの電子書籍に関する議論は主に、出版社や電子ブックのシステムおよびプラットフォームが中心だった。また市場動向ももっぱら米国が主体で、そこには日本とは環境の異なる点が多々ある。
そこで、このフォーラムでは“印刷会社の視点”を中心に、今まであまり多く取り上げられてきていないアジアや欧州と日本の動向を比較することにより、今後の印刷産業にとっての方向性を考えていく。
開催要領は次の通り。
〔日時〕9月21日(水)10時~12時30分
〔会場〕東京ビッグサイト会議棟(IGAS会場隣接)607・608号室
定員は250名で先着順だが、FAXによる事前申込みが必要。参加費は1名3,000円、締切は9月15日。問い合わせは日印産連(電03-3553-6051)まで。
株式会社 紙業タイムス社 「Future 9/19号」より