第21回「紙わざ大賞」の入賞作品展が9月15~17日、東京・銀座の十字屋ホールで開催された。紙わざ大賞は1991年以来、静岡県島田市の任意団体「紙わざ探検隊」の手によって地元島田市で開催されてきたが、このたび特種東海製紙の主催、新生紙パルプ商事、竹尾、平和紙業の協賛へと変わり、入賞作品展も今回初めて東京で開催されることになった。
同展は、紙を使って自由な発想で作品を生み出すペーパークラフト展。今回のテーマは“島田発全国行き”で、募集期間中、全国からプロ・アマ合わせて265人/336点の作品応募があり、中には大震災に見舞われた東北地方からの出展もあった。
これらの作品を、日比野克彦氏(アーティスト、審査委員長)、福田美蘭氏(画家)、三澤清利・特種東海製紙社長、若林紀生・新生紙パルプ商事社長、竹尾稠・竹尾社長、小島勝正・平和紙業社長の5名が審査員となって審査。入賞作品全62点を選び出した。
会場には初日の開場早々から見学者が詰めかけ、並べられた作品を興味深そうに見入っていた(写真)。今回の作品展の上位入賞者は以下の通り(敬称略)。
▽大賞=「黙する言語<時の形象>」井上隆夫 ▽準大賞=「メモリーバッグ」得能慎司 ▽特種東海製紙賞=「mirror」木皿昇吾 ▽新生紙パルプ商事賞「源氏香切絵葉書」小澤温子 ▽竹尾賞=「とがりひらがな」ささおまこと ▽平和紙業賞=「十如是より」直井薫子
株式会社 紙業タイムス社 「Future 10/10号」より