機能紙研究会は10月27日、高知県立県民文化ホールで「第50回機能紙研究会」を開催する。
創立50周年の記念大会となる今年度のメインテーマは「機能紙、新たな半世紀へ」。通常総会を挟んで開催される研究発表・講演会では、海洋研究開発機構の伊藤副主幹と物質・材料研究機構の佐々木フェローによる特別講演のほか、メインテーマにふさわしい研究発表を多数予定。並行して開催される新製品展示会も充実させ、ポスターによる研究発表を併設する。また講演会終了後には、参加者の親睦の場として交流会を予定しており、翌28日には、山本貴金属地金・高知第一山南工場と海洋コア総合研究センターの見学会も実施される。
【研究発表・講演会、通常総会、ポスター研究発表・新製品展示会】▽日時:10月27日9:20から▽会場:高知県立県民文化ホール(グリーンホール)
【交流会】▽日時:10月27日18:30~20:00▽会場:三翠園(高知市鷹匠町)
【見学会】▽日時:10月28日、8:45出発、17:20解散(予定)▽見学コース:山本貴金属地金(午前)、海洋コア総合研究センター(午後)▽定員:45名
【問い合わせ先】機能紙研究会事務局(電0896-58-2055)
<研究発表・講演会の演題>
①アミロース/セルロース複合繊維の開発と機能(江崎グリコ、オーミケンシ、関東天然瓦斯開発茂原鉱業所) ②匂いをキーワードとするインテリジェント機能紙の開発(高知大学) ③生物応答を用いた新たな排水管理(徳島大学大学院) ④〈特別講演〉超高空間分解能型二次イオン質量分析器NanoSIMSを用いた地球外物質の分析化学的研究(海洋研究開発機構) ⑤3.11後から見た日本のエネルギー問題(経済産業省四国経済産業局) ⑥〈特別講演〉無機ナノシートを用いた次世代エレクトロニクス用ナノ材料の開発(物質・材料研究機構) ⑦紙を使った分析・診断チップの現状と可能性(名古屋大学大学院) ⑧セルロースナノファイバーを用いた多孔質シートの開発(北越紀州製紙、東京大学大学院) ⑨ストーンペーパーの市場と可能性(㈱TBM) ⑩コスメティック分野における不織布の商品展開(㈱カナエテクノス) ⑪文化財修復現場における機能紙の使用例(高知県立紙産業技術センター)
株式会社 紙業タイムス社 「Future 10/17号」より