王子チヨダコンテナーは、11月21日出荷分から段ボール製品を値上げする。上げ幅はシート、ケースともに12%以上。段ボール原紙を含めた原燃料および諸資材価格の高騰が値上げの理由。これまではコストダウンで製品価格を維持してきたが、昨今の原燃料高は「自助努力で吸収できる範囲を超えている」と説明している。
なお同社では、東日本大震災の津波被害で操業停止状態が続いている仙台工場の今後の対応を検討してきたが、現在地である多賀城市で再建・復興することを決めた。復興計画の詳細は今後検討を進めることとなるが、まずは工場建屋の復旧工事、段ボール製造設備(製函設備、印刷機など)の設置を実施する。また現在、仙台市内の貸工場で操業している、同じ王子製紙グループの築館パッケージを工場構内に集約する計画で、2012年2月の操業再開を目指す。
株式会社 紙業タイムス社 「Future 10/24号」より