=小津産業=
1Qは増収増益
小津産業は12年5月期の第1四半期決算(11年6~8月)を発表した(連結。単位:100万円。カッコ内は対前年同期比)。
〔第1四半期業績〕
売上高 9,370 (+2.4%)
営業益 119 (+133.9%)
経常益 122 (+114.3%)
当期益 120 (+770.4%)
〔通期業績予想〕
売上高 37,400 (+3.3%)
営業益 350 ( - )
経常益 390 ( - )
当期益 250 ( - )
欧州の金融不安や円高などで不透明感が増す中、同社では高付加価値商品の拡販や新製品の開発に努めた。主な事業の状況は以下の通り。
○不織布事業…震災の影響による国内産業の稼働率低下に伴う不織布製品の落ち込みや、印刷・出版業界の洋紙需要低迷などにより、売上げは低調。海外は、円高の影響などで粗利率は低下したものの総じて堅調。また、販売費が減少したこともあり利益は増益。セグメント売上高は前年同期比▲4.2%の27億6,900万円、利益は同+44.4%の1億2,600万円。
○家庭紙・日用雑貨事業…トイレットペーパーやティシュの価格が低迷し苦しい状況が続いているが、震災直後の買いだめなどにより増収となった。また、前年度から行っている物流センター統廃合などで効率化が進み、販売費が削減されてきた。売上高は同5.5%増の65億8,100万円、損失は前年同期の▲2,100万円から回復し、約▲11万円に留まった。
株式会社 紙業タイムス社 「Future 11/21号」より