紙の博物館(東京都北区王子1-1-3 飛鳥山公園内)では、創作折り紙作家・故吉澤章氏の生誕100周年を記念した「吉澤章 創作折り紙展」を11月27日まで開催している。
05年に94歳で亡くなった吉澤氏は、折り紙を独創的な造形芸術の分野にまで高めた作家として、広く海外にまで知られている。犬、猿、牛、タヌキなどの動物、魚や鳥、刈入れが済んだ秋の田園風景、さらにはトリケラトプスやブロントザウルスといった恐竜、果ては自分の自画像まで折り上げた。
大きな作品や細かな折り方の作品には、苦心した跡の“設計図”も残されていて驚く。おおらかで繊細な芸術感性がにじみ出てくる作品だ。祝日の23日(13:30~15:00)には、「子どもと楽しむ折り紙教室」(対象小学4年生以上、定員40名)も行われる。
入館料は大人300円、小・中・高生100円、なお折り紙教室には別途参加料700円が必要。開館時間は10:00~17:00、月曜日休館。問い合わせ、折り紙教室の申込みは電03-3916-2320まで。
株式会社 紙業タイムス社 「Future 11/28号」より