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紙の業界ニュース

2011/12/02

=決算=

=紙パの第2四半期=
 製紙会社の第2四半期決算(2011年4~9月)を紹介する。今号で取り上げた6社は、企業によって業績のバラツキが目立つ。震災による被害が大きかった三菱製紙や前年度に過去最高業績を記録したリンテックなどが悪化した一方、震災被害が比較的軽微だった北越紀州製紙や中越パルプ工業は堅調だった。以下、連結ベース、単位:100万円、カッコ内は前年同期比。
●北越紀州製紙
〔第2四半期業績〕
 売上高 115,857 (+5.5%)
 営業益 4,749 (+9.5%)
 経常益 6,482 (+22.3%)
 当期益 9,062 (+203.9%)
〔通期業績予想〕
 売上高 233,000 (+7.4%)
 営業益 13,000 (+48.7%)
 経常益 15,500 (+50.7%)
 当期益 13,000 (+139.3%)
 印刷・情報用紙などの国内需要は低迷しているが、震災に伴う製紙業界全体の供給不足に対応した結果、増収となった。損益面は、チップ・古紙・燃料など、あらゆる原燃料価格が高騰し状況は厳しいが、販売量の増加やコストダウンにより増益。当期純利益の大幅増益は、紀州製紙の吸収合併に伴い税効果適用後の税金費用が軽減したことなどによる。
 通期予想は、上期の業績および下期の事業動向見通しを踏まえ、売上高と利益の全段階で8月発表の前回予想を上方修正している。
●リンテック
〔第2四半期業績〕
 売上高 104,911 (▲2.9%)
 営業益 8,908 (▲21.5%)
 経常益 8,756 (▲18.1%)
 当期益 5,879 (▲19.9%)
〔通期業績予想〕
 売上高 200,000 (▲6.0%)
 営業益 14,000 (▲33.0%)
 経常益 13,500 (▲30.8%)
 当期益 9,400 (▲31.0%)
 印刷用粘着製品はアジア地区が堅調だったが、国内で減少したため売上高は前年同期比微減。太陽電池用バックシートも微減で、ウインドーフィルムはガラス飛散防止、節電対策の需要増により伸長した。洋紙・加工材関連はカラー封筒用紙、粘着用剥離紙、合成皮革用工程紙など、いずれも低迷。
 通期予想は、電子・光学関連の太陽電池用バックシートや液晶関連粘着製品の需要が低迷しているほか、円高の長期化、タイ洪水によるサプライチェーン寸断といった経営環境の悪化を勘案し、売上高と利益の全段階で5月発表の前回予想を下方修正した。
●三菱製紙
〔第2四半期業績〕
 売上高 90,126 (▲15.5%)
 営業益 ▲494 ( - )
 経常益 ▲1,196 ( - )
 当期益 ▲4,999 ( - )
〔通期業績予想〕
 売上高 200,000 (▲5.1%)
 営業益 3,000 (▲13.7%)
 経常益 1,000 (▲52.7%)
 当期益 ▲3,000 ( - )
 震災の影響と急激な円高により、厳しいまま推移した。八戸工場被災による操業度低下の影響が大きく、印刷・情報用紙は販売量・金額ともに大幅に減少。一方、写真用原紙・印画紙は新興国を中心に拡販に努めた結果、販売量・金額ともに増加した。機能材料は海外向け拡販や新商品の市場投入により、販売金額が増加、インクジェット用紙は震災や円高の影響により販売量・金額ともに減少した。損益面は、固定費削減などのコストダウン効果はあったものの、震災の影響による紙の販売減が大きく響いて、全段階で赤字化した。
●中越パルプ工業
〔第2四半期業績〕
 売上高 50,954 (+0.7%)
 営業益 1,365 (+19.9%)
 経常益 1,283 (+46.2%)
 当期益 484 ( - )
〔通期業績予想〕
 売上高 100,000 (▲3.7%)
 営業益 2,800 (+31.6%)
 経常益 2,500 (+47.2%)
 当期益 1,100 (+246.8%)
 新聞用紙は広告出稿減もあり数量・金額ともに減少。印刷情報用紙は商業印刷向け塗工紙を中心に微増。包装用紙は、需要が減少したものの新規取引先の開拓などにより、ほぼ横バイ。壁紙・カップ用原紙・板紙は、需要回復の兆しはないが、新規需要先の開拓・拡販に努めた結果、増加。また、震災の影響が想定を下回ったことなどにより、利益は5月発表の業績予想を大幅に上回る結果となった。これに伴い通期予想も、売上高は市場環境を反映して下方修正したが、利益は上方修正している。
●特種東海製紙
〔第2四半期業績〕
 売上高 38,782 (▲3.8%)
 営業益 1,729 (▲28.0%)
 経常益 1,735 (▲25.8%)
 当期益 498 (+18.9%)
〔通期業績予想〕
 売上高 80,000 (+0.8%)
 営業益 3,100 (▲19.3%)
 経常益 3,000 (▲20.0%)
 当期益 1,400 (+66.7%)
 産業素材事業は、震災の影響はあったものの段ボール原紙が飲料関連で堅調に推移し、前年同期並みの販売量を確保。クラフト紙も米麦向け需要が堅調で販売量は前年同期を上回った。特殊素材事業のうち、特殊機能紙は夏場の電力使用制限による需要の落ち込みが軽微で、販売量・金額ともに微増。特殊印刷用紙は、主力のファンシーペーパーに依然として採用手控えの動きがあり減少したものの、高級印刷紙は震災後の自粛ムードから販売量・金額ともに回復傾向にある。生活商品事業は、ペーパータオル・トイレットペーパーともに販売量が前年割れ。
●巴川製紙所
〔第2四半期業績〕
 売上高 17,842 (▲16.1%)
 営業益 286 (▲81.6%)
 経常益 211 (▲85.0%)
 当期益 64 (▲92.9%)
〔通期業績予想〕
 売上高 37,000 (▲11.1%)
 営業益 1,000 (▲61.3%)
 経常益 1,100 (▲55.7%)
 当期益 700 (▲59.4%)
 消費者マインドの低下や円高の影響で1Q後半から受注が減少したことに加え、2Qが年末・年始商戦に向けた端境期に当たるため、主力のプラスチック材料加工事業が全般的に低調だった(前年同期比▲21.6%)。凸版印刷と共同で進めている液晶ディスプレイ向け光学フィルムで、販売を凸版印刷に集約したことも同事業の減収に影響している。一方、製紙・塗工紙関連事業は、機能紙分野の新製品が成長したことなどから、同▲4.6%の減収にとどまった。これらの減収と円高の影響などにより、利益は全段階で大幅減益となった。
 

 

株式会社 紙業タイムス社 「Future 12/5号」より

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