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紙の業界ニュース

2011/12/09

=決算=

=紙パの第2四半期=
 前号、前々号に続き、今号では紙流通の第2四半期決算(2011年4~9月)を紹介する。企業によって差はあるものの、全体的に、内需の縮小、原燃料高、輸入紙の増大など、紙業界が置かれた厳しい現状を映す決算となった。中でも、震災被害の大きかった三菱製紙品の取扱比率が高い三菱製紙販売は、利益の全段階で赤字化している(以下、連結ベース。単位100万円、カッコ内は前年同期比)。
●日本紙パルプ商事
〔第2四半期業績〕
 売上高 261,869 (+14.4%)
 営業益 3,210 (+29.2%)
 経常益 3,171 (+8.3%)
 当期益 772 (▲49.0%)
〔通期業績予想〕
 売上高 530,000 (+9.9%)
 営業益 6,300 (+21.5%)
 経常益 6,000 (+2.5%)
 当期益 3,000 (▲12.2%)
 JPグループでは、既存事業の収益力強化とともに海外事業および資源・環境など関連事業の拡大を図っている。上期は再生家庭紙を製造するコアレックス・グループが連結対象に加わったほか、前年度にグループに加わったグールド・グループの業績が期初から反映されている。当期純利益の大幅減益は、投資有価証券評価損を計上したため。主なセグメントの概況は以下の通り。
○国内卸…印刷用紙を中心に需要が減少し、売上高は前年度比▲2.4%となったが、経常利益は販売費と一般管理費の減少により+8.7%。
○在外卸…グールド・グループの業績を反映したため売上高は同+119.0%と大きく伸びたが、経常利益は前年好調だった香港子会社の減益により同▲17.4%。
○製紙・加工…コアレックス・グループを子会社化したことにより、売上高は同+127.1%、経常利益は同+99.6%。
 通期予想は「前回予想から大きな変動はない」が、最終損益は、2Qに投資有価証券評価損を計上したため30億円となる見込み。

●国際紙パルプ商事
〔第2四半期業績〕
 売上高 170,994 (▲2.4%)
 営業益 825 (▲7.8%)
 経常益 1,083 (▲0.1%)
 当期益 325 (▲19.0%)
〔通期業績予想〕
 売上高 340,000 (▲3.4%)
 営業益 2,100 (▲0.9%)
 経常益 2,400 (▲2.3%)
 当期益 1,100 (+44.0%)
 国内卸は、商印・出版需要が低迷する一方、情報関連は小ロット・個別対応が可能なデジタル印刷の台頭で底堅く推移した。段ボールは、震災後に一部で生産拠点の西日本シフトが見られたが、飲料・食品など生活必需品を中心に出荷は比較的堅調だった。これらの結果、国内卸の売上高は前年同期比▲3.0%。海外卸は、円高もあって輸入部門がPPCや印刷用紙の取扱量を伸ばしたものの、主力の輸出部門は震災・円高に加え、欧米の景気悪化から大幅減となった。しかし中国では、新設子会社の販売が大きく寄与した。この結果、海外の売上高は同+0.7%。
●三菱製紙販売
〔第2四半期業績〕
 売上高 50,435 (▲26.7%)
 営業益 ▲678 ( - )
 経常益 ▲642 ( - )
 当期益 ▲658 ( - )
 紙部門は、三菱製紙八戸工場が震災で甚大な被害を受けたことに伴い、緊急的に他社品の仕入を拡大したが、需要減退の影響も重なり販売量・金額ともに前年割れ。白板紙は他社品の仕入を拡大できず、一時的に商権を失い、販売量・金額ともに前年同期を大幅に下回った。パルプも販売量・金額ともに前年割れ。同社では、「三菱製紙八戸工場の復旧に合わせ、積極営業でシェアを回復するとともに新分野開拓に挑戦し、コスト削減、業務合理化を進める」としている。
●平和紙業
〔第2四半期業績〕
 売上高 9,662 (▲7.6%)
 営業益 73 (▲40.3%)
 経常益 99 (▲33.3%)
 当期益 35 (▲8.3%)
〔通期業績予想〕
 売上高 20,000 (▲5.0%)
 営業益 202 (▲32.6%)
 経常益 223 (▲34.5%)
 当期益 100 (+40.5%)
 特殊紙販売の原点に立脚した収益確保と環境対応紙への新たな取組みを軸に、高収益基盤の体制づくりを最重要課題としてきたが、販売実績は取扱い6品目すべてで前年割れとなった。品目別の販売状況を見ると、ファンシーペーパーは需要家の用紙コスト削減の影響で前年同期比▲6.5%。ファインボードは、震災後の自粛ムードの中、贈答品の売上げが停滞しアルミ蒸着紙やパール調加工紙など比較的高価な紙の販売が減少(同▲9.8%)。高級印刷紙は料理関係出版物のヒット作に採用され、一部商品で伸びたが、安価な一般印刷用紙への切替えが進んだ影響から全体では同▲4.5%。ベーシックペーパーは製紙工場の被災による供給力低下に伴い減少(同▲9.9%)。技術紙は同▲6.8%、その他は同▲8.5%だった。
●共同紙販ホールディングス
〔第2四半期業績〕
 売上高 8,735 (▲9.4%)
 営業益 27 (+207.8%)
 経常益 33 (+53.2%)
 当期益 ▲66 ( - )
〔通期業績予想〕
 売上高 18,070 (▲5.7%)
 営業益 112 (+20.2%)
 経常益 109 (+1.3%)
 当期益 5 (▲89.8%)
 景気悪化による需要低迷とメーカーの価格修正を受け、売上高は厳しい状況が続いている。損益については、販管費の削減や金融コストの圧縮を図ったが、大手得意先の貸倒事故による特別損失の発生により、最終損益が赤字化した。
●セキ
〔第2四半期業績〕
 売上高 6,196 (▲4.4%)
 営業益 235 (+65.6%)
 経常益 293 (+44.0%)
 当期益 149 (+33.9%)
〔通期業績予想〕
 売上高 13,000 (▲2.4%)
 営業益 450 (+12.7%)
 経常益 537 (+27.0%)
 当期益 300 (+31.3%)
 震災による業績への影響は想定より軽微だったものの、景気低迷に伴う企業の広告宣伝費削減の動きに歯止めがかからず、また回収リスク回避を目的とした取引調整などで売上高は前年割れとなった。主なセグメントの状況は次の通り。
○印刷…クロスメディアマーケティングの強化や大都市圏の印刷需要掘り起こしに努めた結果、売上高は前年同期比+3.1%。
○洋紙・板紙販売…震災による製紙工場の操業停止で洋紙・板紙の調達に支障を来たし、また震災が需要の減少に拍車をかけたことなどから、売上高は同▲39.9%。
○出版・広告代理…震災の影響で企業の広告宣伝費削減の動きが拡大、既存メディアとの競争が激化する中、取引先への営業活動を強化したが、売上高は同▲0.7%。
 
 
 
 
株式会社 紙業タイムス社 「Future 12/12号」より
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