日本製紙では11月30日、宮城県石巻港南浜1号埠頭に、オーストラリア・ポートランドから震災後初となる木材チップ運搬船「Pro Grace=プログレイス」が、木材チップ(ラジアータパイン、ユーカリ)を満載(約2万5,200t)して入港した。
東日本大震災により最も深刻な被害を受けた石巻工場では、9月16日に8号抄紙機、11月15日にN4号抄紙機と4号塗工機の運転を再開している。現在、洋紙の原料となるクラフトパルプの製造ラインを12月中旬から再稼働する準備を進めているが、この木材チップはその稼働スケジュールに合わせて調達したもの。
同社では、「8月3日に発表した洋紙事業の復興計画に基づいて着実に石巻工場の復興作業を進めており、今後も順次抄紙機を再稼働させていく」としている。
株式会社 紙業タイムス社 「Future 12/19号」より