日本製紙グループ本社は、家庭紙事業の厳しい経営環境に対応するため、9月末の予定で日本製紙クレシア・岩国工場の生産設備を停止する。
停止設備の生産能力は同社全体の約15%に相当するが、製品供給については京都工場を中心とした他工場への生産移管で対応する。これによって生産設備の稼働率を90%以上に高めるとともに、固定費の削減を図り、家庭紙事業の競争力を強化する考え。なお生産設備停止後の岩国工場は、物流センターとして機能強化する予定で、中四国・九州地区をカバーする拠点となる。
<岩国工場の生産設備概要>
▽抄紙機1台(生産能力4万3,000t/年)▽ティシュ加工機1台▽トイレットロール加工機2台
株式会社 紙業タイムス社 「Future 2/6号」より