企業活動の環境との関わり、企業の社会的責任(CSR)などへの関心が高まる中で注目されているのが、東京商工会議所が実施する「環境社会検定試験(eco検定)」。合格して取得すれば、東商から「エコピープル」の敬称が贈られ、登録すれば名刺や会社案内にも使用できる。
この検定は2006年からスタートし、現在は年2回のペースで実施。昨年12月18日には第11回目が行われた。幅広い知識を持って社会で率先して環境問題に取り組む人づくりや、環境と経済を両立させた持続可能な社会の実現を目指す。ビジネスパーソンにとっては環境問題の知識の源となり、資格取得社員が増えれば企業のイメージアップにも結びつき、CSRレポート作成時などには活躍が期待される。
出題は公式テキスト(東商・編著、12年1月末発売予定)からの基礎知識と応用問題、また時事問題や環境白書、生物多様性白書などからの出題も含む。マークシート方式の選択問題で制限時間は2時間。100点満点で70点以上が合格。ちなみに10年度は2回合計で実受験者5万7,240人、合格者3万9,079人、合格率68.3%。また11年7月の試験はそれぞれ2万1,886人、1万4,037人、64.1%。11年度の試験は全国249会場で行われたが、12年度の日程や試験会場、受験料などは3月に発表される。
問合わせは東商・検定センター(電03-3989-0777、ホームページhttp://www.kentei.org/)まで。
株式会社 紙業タイムス社 「Future 2/6号」より