凸版印刷はこのほど、パッケージ関連生産子会社であるトッパンパッケージングサービスの嵐山工場で、医療機器製造業(包装・表示・保管)の許可を取得した。
凸版印刷はこれまで、医療機器向けのパッケージや、薬事法に定められた添付文書を製造してきた。今回の許可取得により、これらの製造から医療機器の封入、包装、保管までのトータルな対応が可能となった。
医療機器には、ペースメーカーやコンタクトレンズ、人工呼吸器などの高度管理医療機器や、補聴器や血圧計、心電計などの管理医療機器、メスやX線フィルムなどの一般医療機器などがある。これらの取扱いには厚生労働省の許可が必要で、医療機器製造業(包装・表示・保管)の許可とは、これら医療機器の封入や法定表示の製品への貼付、製品の保管を行うことを許可するもの。
凸版印刷では、「飲料や健康食品などで展開しているパッケージへの製品充填事業を医療機器領域に拡大し、医療機器・器材メーカーに向けたパッケージにおけるトータルソリューションを推進する」としている。
株式会社 紙業タイムス社 「Future 2/20号」より