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紙の業界ニュース

2012/03/07

=決算=

=紙パの第3四半期=
 大王、巴川のほか、紙流通と紙加工企業の第3四半期決算(2011年4~12月)を紹介する(連結、単位100万円、カッコ内は前年同期比)。
【製紙会社】
●大王製紙
〔第3四半期業績〕
 売上高 303,300 (▲0.7%)
 営業益 6,806 (▲28.5%)
 経常益 2,084 (▲43.8%)
 当期益 ▲3,207 ( - )
〔通期業績予想〕
 売上高 404,000 (▲1.5%)
 営業益 10,000 (▲25.2%)
 経常益 3,500 (▲38.2%)
 当期益 ▲2,500 ( - )
 元会長への貸付問題で、2Qに貸倒引当金として44億7,400万円を特損計上したほか、3Qでは37社の連結子会社のうち5 社が連結および持分法適用の範囲から外れたため大幅減益となった。主な品種別の販売状況は以下の通り。
 新聞用紙は販売量・金額ともに前年同期を下回ったが、印刷用紙は国内の製品供給不足に対応した結果、販売量・金額ともに前年同期を上回った。段ボールは支援物資搬送用の需要増などはあったが、子会社の減少により販売量・金額ともに前年同期を下回った。衛生用紙は、ティシュ、トイレットペーパー、ペーパータオルの全カテゴリーで堅調に推移したほか、震災やユッケ食中毒事件をきっかけに除菌意識が高まったところへ、ウェットティシュなど除菌関連の新製品やリニューアル品を積極投入した結果、販売量・金額ともに前年同期を上回った。ベビー用紙おむつは、海外が伸びたものの国内市場の回復は遅れ、販売量・金額ともに前年割れ。大人用は販売量・金額ともに前年同期を上回った。
 通期予想については、連結の範囲変更に伴い売上高、利益の全段階で下方修正した。
●巴川製紙所
〔第3四半期業績〕
 売上高 25,860 (▲16.1%)
 営業益 121 (▲93.9%)
 経常益 149 (▲92.3%)
 当期益 ▲111 ( - )
〔通期業績予想〕
 売上高 34,000 (▲18.3%)
 営業益 50 (▲98.1%)
 経常益 100 (▲96.0%)
 当期益 ▲150 ( - )
 主力のプラスチック材料加工事業は、震災や円高の影響で落ち込んだ受注が期後半に入っても回復の兆しを見せず、前年同期比▲22.0%と低調に推移した。凸版印刷と共同で進めている液晶ディスプレイ向け光学フィルムで、販売を凸版印刷に集約したことも同事業の減収に影響している。一方、製紙・塗工紙関連事業は、機能紙新製品の成長などにより、同▲4.3%の減収にとどまった。利益面については、製紙・塗工紙関連事業の営業利益は同+178.3%の大幅増となったが、プラスチック材料加工事業が▲1億2,500万円の赤字で、さらに円高の影響も加わり、全段階で大幅減益となった。また最終損益は、法人税率引き下げによる繰延税金資産取崩しの影響もあり赤字となった。
【紙流通】
●日本紙パルプ商事
〔第3四半期業績〕
 売上高 388,814 (+8.9%)
 営業益 4,321 (+10.9%)
 経常益 4,433 (▲2.6%)
 当期益 2,026 (▲28.9%)
〔通期業績予想〕
 売上高 530,000 (+9.9%)
 営業益 6,300 (+21.5%)
 経常益 6,000 (+2.5%)
 当期益 3,000 (▲12.2%)
 前年度から今年度の上期にかけて、コアレックス・グループとグールド・グループが連結対象となったため、売上高と営業利益が増加した。当期純利益の大幅減益は、投資有価証券評価損の計上による。主な事業の概況は以下の通り。
○国内卸…需要減と輸入紙の増加により紙の販売は低迷。板紙は食品向けを中心に期初から販売が増加したが、年末にかけて減少した。売上高は前年度比▲3.2%、経常利益は同+3.9%。
○在外卸…グールド・グループの業績が反映され売上高は同+59.7%と大きく伸びたが、経常利益は香港子会社の減益と、中国市場の市況軟化に伴うJP中国の在庫評価損計上により同▲59.9%。
○製紙・加工…コアレックス・グループを子会社化したことにより、売上高は同+125.5%、経常利益は同+72.6%。
 通期予想は7月の前回予想から変更なし。
【紙加工】
●トーモク
〔第3四半期業績〕
 売上高 98,203 (+1.1%)
 営業益 3,569 (▲1.5%)
 経常益 3,893 (+8.4%)
 当期益 2,288 (+26.9%)
〔通期業績予想〕
 売上高 140,000 (+2.7%)
 営業益 7,100 (+0.6%)
 経常益 6,900 (+1.4%)
 当期益 3,200 (+0.2%)
 段ボール事業は、夏の電力不足に備えた前倒し需要や西日本への生産シフトにより4~6月は堅調だったが、全体的には震災後の経済の落込みが影響し、売上高は前年同期比▲1.2%、営業利益は新規導入設備の償却負担増や仙台工場被災の影響もあり、同▲13.1%となった。
 通期予想は5月の前回予想から変更なし。段原紙をはじめとする原燃料や副資材のコストが上昇しているが、内部コストの削減に努めつつ製品価格の維持に取り組むとしている。
●フジシールインターナショナル
〔第3四半期業績〕
 売上高 67,098 (▲0.5%)
 営業益 6,048 (▲7.3%)
 経常益 6,225 (▲4.4%)
 当期益 3,926 (▲3.0%)
〔通期業績予想〕
 売上高 90,000 (+3.4%)
 営業益 7,880 (+1.1%)
 経常益 7,980 (+2.8%)
 当期益 4,680 (+4.0%)
 国内の販売状況は、主力のシュリンクラベルは日用品や食品向けが増加したが、飲料PETボトル向けの減少をカバーするには至らず売上高は前年同期比▲0.8%。タックラベルはキャンペーンラベルやラベラー販売が好調で同+5.6%、ソフトパウチは日用品向け口栓付きパウチが拡大し同+10.3%、機械も同+12.8%。この結果、国内売上高は前年同期比+0.1%、営業利益も同+2.1%だった。一方、北中米の売上高は、現地通貨ベースでは同+4.0%だったものの、日本円ベースでは同▲6.4%。欧州の売上高は現地通貨ベースが同+5.1%、日本円ベースが同+1.3%、またASEANは、インドネシアおよびベトナム法人の立ち上げ費用を計上したため、赤字となった。
●スーパーバッグ
〔第3四半期業績〕
 売上高 26,009 (▲0.1%)
 営業益 146 (▲72.8%)
 経常益 130 (▲73.9%)
 当期益 ▲32 ( - )
〔通期業績予想〕
 売上高 33,300 (▲0.1%)
 営業益 200 (▲58.3%)
 経常益 200 (▲55.5%)
 当期益 50 (▲79.8%)
 紙製品事業は、主力の紙袋の販売数量減少により、前年同期を下回る売上高となった。営業利益も、製造固定費の上昇を経費削減で補えず減益。化成品事業は、主力のレジ袋の販売増により増収となったが、営業利益は売価修正の遅れで減益。四半期最終損益の赤字は、投資有価証券評価損8,400万円を計上したことや、法定実効税率の変更に伴い法人税等調整額が3,300万円増加したことが影響している。
 通期予想については、売上高は昨年10月の前回予想を達成できる見込みだが、利益は、原材料価格の上昇や、法定実効税率の変更に伴う繰延税金資産の減少により、下方修正した。
 

 

株式会社 紙業タイムス社 「Future 3/5号」より

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