=小津産業=
第3四半期は黒字転換
小津産業は2012年5月期の第3四半期決算(11年6月~12年2月)を発表した(連結。単位:100万円。カッコ内は対前年同期比)。
〔第3四半期業績〕
売上高 26,798 (▲1.9%)
営業益 371 ( - )
経常益 427 ( - )
当期益 304 ( - )
〔通期業績予想〕
売上高 36,000 (▲0.6%)
営業益 420 ( - )
経常益 460 ( - )
当期益 300 ( - )
売上高は前年同期をわずかに割り込んだものの、利益は全段階で赤字から黒字に転換した。主な事業の状況は以下の通り。
○不織布事業…震災で国内産業の稼働率が低下したことに伴う不織布製品の落ち込みや、印刷・出版業界の洋紙需要低迷などにより、売上げは低調。海外もタイの洪水や世界的な景気停滞、円高の影響などにより苦戦した。しかし販売費が減少したため営業利益は増益。セグメント売上高は前年同期比▲5.4%の81億3,200万円、利益は同+13.9%の4億3,600万円。
○家庭紙・日用雑貨事業…震災以降の消費低迷に加え、トイレットペーパー、ティシュの夏場以降の販売量回復が鈍かった。また、持ち直しの兆しを見せた価格も再び弱含みとなり売上高は低調に推移。物流センターの統廃合などで効率化が進んで販売費が削減されたため、前年同期に比べると収益は改善したが、依然として状況は厳しい。セグメント売上高は同▲0.3%の186億1,400万円、損失は前年同期の▲3億9,000万円から回復し、▲4,000万円に留まった。
第3四半期は増収増益
岡山製紙は2012年5月期の第3四半期決算(11年6月~12年2月)を発表した(非連結。単位:100万円。カッコ内は対前年同期比)。
〔第3四半期業績〕
売上高 6,814 (+1.1%)
営業益 416 (▲27.7%)
経常益 445 (▲26.1%)
当期益 141 (▲48.5%)
〔通期業績予想〕
売上高 9,100 (+0.2%)
営業益 380 (▲49.8%)
経常益 400 (▲49.2%)
当期益 240 (▲37.9%)
原燃料価格の上昇傾向が続く中、同社ではコスト低減、需要に見合った生産レベルの維持、適正価格の実現に努めたが、減益を免れなかった。また四半期純利益は、法人税率の変更などにより法人税等調整額が前年同期より6,500万円増えたため、マイナス幅が大きくなっている。
セグメント別の概況は、板紙事業では飲料・加工食品などを中心に需要が堅調に推移し、売上高は前年同期比+1.9%の56億4,600万円となった。美粧段ボール事業は、通信機器関連品が順調に増加したが、医薬品関連品や青果物関連品などが減少し、売上高は同▲2.8%の11億6,700万円だった。