=国際紙パルプ商事=内需低迷で減収も最終損益はプラス
国際紙パルプ商事は、2012年3月期決算を発表した(連結。単位:100万円、カッコ内は前年度比)。
〔12年3月期業績〕
売上高 340,503 (▲3.3%)
営業益 1,812 (▲14.5%)
経常益 2,152 (▲12.3%)
当期益 1,368 (+79.1%)
〔13年3月期予想〕
売上高 362,000 (+6.3%)
営業益 3,200 (+76.6%)
経常益 3,400 (+58.0%)
当期益 2,100 (+53.5%)
主事業である国内向け紙パルプ卸は、震災後の景気低迷、情報媒体の多様化、企業のコスト削減、輸入紙の増加などを背景に紙分野の需要が低調な一方、板紙は比較的堅調だった。厳しい市場環境下、同社では既存事業の再構築とともに、新たな収益源を求めて新事業領域への投資をスタートさせており、海外事業の新戦略では、中国、インド、アセアン諸国の成長を取り込む一環として、中国の段ボール原紙メーカーの持株会社の株式を取得し、20万tの段原紙販売権を取得した。また不動産賃貸では、昨秋KPP八重洲ビルがオフィスビルとして竣工しており、上々の滑り出し。賃貸は満室稼働で賃料収入が増収となった。
株式会社 紙業タイムス社 「Future6/11号」より