日本パレット協会は先に、2011年度のパレット生産統計およびレンタルパレット保有数量調査の結果を発表した。それによると11年度の生産数量は合計7,340.4万枚で、前年比▲1.5％と大震災の影響を受けながらも健闘。出荷額では原材料費高騰などもあって合計1,897.9億円、前年比＋29.4％となった。
　素材的に見ると、シェアの高い木製パレットは数量で76％以上、出荷額で53％近くを占めている。用材の6割は国内産だという。またシェアが急速に増えているのはプラスチック製パレットで、11年度の調査では生産数量が1,106万5,324枚（シェア15.1％）と、初めて1,000万枚を超えた。出荷額も401億2,900万円（シェア21.1％）に達する。協会では12年度以降、プラスチックのリサイクルパレットの項目を新設して調査する考え。
　一方、レンタルパレットの保有数量は総計1,898万枚（前年比＋11.9％）。内訳は木製720万枚、プラスチック製1,102万枚、その他76万枚で、プラスチック製の利用率が高い。レンタルパレットの利用サイズを見ると、木製・プラスチック製いずれも1,100×1,100㎜の標準サイズが最も多い。この辺りは、荷主のコスト意識が大きく反映されているようだ。
 

株式会社　紙業タイムス社　「Ｆｕｔｕｒｅ7/9号」より