日本テトラパックは7月2日から、紙容器デザインの製版作業における「立会色承認」のサービスを本格的に開始した。
「立会色承認」とは、東京本社と御殿場工場のデジタル色校正用設備を使い、同社の製版オペレーターがその場で取引先と相談しながら校正図を確認してもらい、色承認までを即日で行えるサービス。これにより、紙容器のデザインにかかるリードタイムを短縮する。
従来の校正方法では、校正図の提出や打ち合わせを複数回行う場合もあり、特に画像部などの色再現に関しては、要望に対する解釈の取り違いがあったりと、承認までに時間がかかっていた。
しかし立会色承認サービスでは、デジタル校正のメリットを生かしてこれらの問題を解決。従来のアナログ校正で必要だった刷版作成などが不要となるため大幅に納期を短縮でき、校正図も精度の高いものを繰り返し作成できる。また、世界のテトラパック工場で同等の出力が可能なため、災害・緊急時にもバックアップ対応ができる。
なお、サービスの対象印刷方式はオフセット印刷とフレキソプロセス印刷で、対象デザインはプロセスカラーのみを使用したデザイン、立会場所は紀尾井町本社および御殿場工場となる。
株式会社 紙業タイムス社 「Future7/30号」より