王子マテリアは、富士第一工場に新ボイラーを設置する。投資額は90億円、稼働予定は2015年3月。これにより、重油使用の削減と電力の外部販売を進める。
新ボイラーの使用燃料は、未利用木材などの木質バイオマス燃料、RPF、石炭などで、蒸気発生量は230t/h。王子グループはグループ資源を活用した資源環境ビジネスの拡大を目指しており、その中でも発電事業は柱の一つ。新ボイラーもその一環で、これにより山林未利用材などを有効利用するとともに、重油使用量の大幅削減を図る。また、余剰電力の外部販売を実施し、電力事業を強化する。
王子グループでは、「今後もバイオマス燃料だけでなく太陽光、水力、地熱、風力などを活用した発電事業を拡大する」としている。
株式会社 紙業タイムス社 「Future10/22号」より