中国紙・板紙需要低迷から、大手製紙メーカー数社は財務内容改善に向け他業界へ投資し始めている。◎山東晨鳴紙業HDは北海実業(集団)有限公司と合弁で鉱山業に参入する計画。合弁会社の晨鳴負担額は7千万元(約1100万㌦)で北海実業負担は3千万元の予定。新会社は遼寧省海城に設置し主にシマグネサイトを採掘する。晨鳴紙業の本年1-3四半期の財務内容は純利益が6.328億元で対前年同期比70-79%減少。 ◎太陽紙業は8月に投資額3千元で100%子会社を設立し食品・医薬・化学産業向けキシロース、キシリトール及び関連派生品の生産を行う旨発表した。紙・板紙需要低迷で利益率が低下しており財政内容安定化に向け従来から他の分野へ業務拡大を進めている。太陽紙業の本年1-3四半期財務内容は利益が低下し純利益は1.5256億元で昨年同期比69.65%減少した。◎吉林延辺石峴白麓紙業股份有限公司は製紙分野から完全撤退する。深刻な財務内容でリストラを進めており、年産18万㌧の新聞用紙機を9月に売りに出しており、今後DP生産に特化集中する。現在DP生産設備3系統合計能力10万㌧(3系列全て製紙パルプから改造)を有する。 11月8日付け RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ