日本印刷産業連合会(=日印産連)はこのほど、『印刷事業所における化学物質による健康障害防止対策のポイント』と題した冊子を作成、全会員企業をはじめ印刷業界への配布を開始した。
校正刷り事業所での胆管がん発生の報道以降、関連ニュースをマスコミ各社が報じ、また一般印刷工場では労働衛生関連法令の遵守に問題があることが指摘されている。こうした中、日印産連では、印刷業界の労働衛生関連法令遵守と従業員の健康障害防止対策を図るため、労働衛生協議会を設置し、「健康障害防止対策基本方針」を発表するなど、印刷業界の健康障害防止対策を推進している。今回は有機溶剤中毒予防規則(有機則)への対応を中心にをとりまとめた冊子を2万部作成し、約9,300社の会員企業のほか、印刷業界および関連業界に配布する。体裁はA4判、全8頁、4色刷、無料。なおパンフレットは、周知徹底を考慮に入れ、日印産連のホームページからも無料でダウンロードできる。
<内容>①日印産連労働衛生協議会「健康障害防止対策基本方針」 ②労働衛生関連法令の遵守 ③法令遵守自己点検表 ④作業環境と作業方法の改善 ⑤より有害性の低いことが分かっている洗浄剤等への切り替え ⑥グリーンプリンティング資機材認定制度の活用 ⑦参考資料・各種情報源
株式会社 紙業タイムス社 「Future12/3号」より