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紙の業界ニュース

2012/12/06

=紙パ関連企業の第2四半期=

 

前号、前々号に引き続き、今号では紙加工と印刷の第2四半期(12年4~9月期)決算を紹介する。以下、数値は連結、単位100万円、( )内は前年同期比、〈 〉内は前年同期の実績値。
【紙加工】
●トーモク
〔第2四半期業績〕
 売上高 64,263 (+7.7%)
 営業益 681 (+8.4%)
 経常益 978 (+7.7%)
 当期益 309 (▲42.9%)
〔通期業績予想〕
 売上高 150,000 (+8.0%)
 営業益 8,000 (+16.7%)
 経常益 7,900 (+11.0%)
 当期益 4,100 (+5.1%)
 段ボール需要は飲料などの加工食品や通販・宅配向けが伸びたが、全体としてはほぼ前年並み。大一コンテナーを連結化したため、生産量は増加している。また、主力工場の館林・小牧両工場で生産能力を強化した。工場内照明のLED化や、夏の猛暑・節電対策として生産シフトの変更、休日対応にも取り組んだ。これらの結果、段ボール事業は増収増益。運輸倉庫事業も増収増益。住宅事業は増収ながら営業損失は前年同期より膨らんだ。
 通期予想は、5月の前回予想から変更なし。
●スーパーバッグ
〔第2四半期業績〕
 売上高 16,493 (+3.7%)
 営業益 ▲146 〈▲180〉
 経常益 ▲167 〈▲175〉
 当期益 ▲105 〈▲183〉
〔通期業績予想〕
 売上高 34,500 (+2.7%)
 営業益 300 (+130.8%)
 経常益 250 (+77.3%)
 当期益 150 (+614.3%)
 紙製品事業は、主力の紙袋の販売量が増加し増収となった。営業利益は原材料価格の上昇に対処するため売価修正、生産効率向上に努めたが前年同期に比べ微増にとどまった。化成品事業も増収となったが、営業利益は原材料価格の高止まりで粗利益率は改善せず、加えて販管費が増加、前年同期よりは増益となったものの依然低水準。
 通期予想は、売上高は5月の前回予想から変更していないが、利益は3段階とも下方修正した。
●昭和パックス
〔第2四半期業績〕
 売上高 9,631 (▲2.7%)
 営業益 407 (▲14.8%)
 経常益 454 (▲16.4%)
 当期益 261 (▲24.7%)
〔通期業績予想〕
 売上高 19,500 (+3.0%)
 営業益 860 (+10.5%)
 経常益 920 (+3.1%)
 当期益 595 (+22.9%)
 各部門とも出荷量が減少し、減収となった。中核事業である重包装袋部門は、主力製品のクラフト紙袋で売上量の減少幅が業界全体の減少幅より大きかった。これは同社のシェアが高い化学薬品、合成樹脂用途の落ち込みが響いている。利益も、売上減少のほか、前年度に子会社で行った設備投資に伴う減価償却費の増加などがあり、減益となった。また有価証券評価損を特損計上したため、純利益は減益幅が大きい。下期も情勢は厳しいが、新しい商権の獲得と生産効率化に努めるとしており、通期予想は5月発表の前回予想を変更していない。
●大石産業
〔第2四半期業績〕
 売上高 8,719 (+2.2%)
 営業益 418 (+15.3%)
 経常益 496 (+17.3%)
 当期益 272 (+17.5%)
〔通期業績予想〕
 売上高 17,500 (+3.6%)
 営業益 680 (+11.0%)
 経常益 900 (+6.3%)
 当期益 450 (+8.7%)
 顧客ニーズに合致した提案営業を継続すると同時に、環境配慮型製品の開発を推進して品質力とコスト競争力の強化に取り組んだ結果、増収増益となった。通期予想は5月の前回予想から変更なし。
●野崎印刷紙業
〔第2四半期業績〕
 売上高 8,109 (▲2.8%)
 営業益 0 〈前期77〉
 経常益 ▲4 〈前期77〉
 当期益 69 (+557.1%)
〔通期業績予想〕
 売上高 16,700 (▲2.7%)
 営業益 60 (+6.2%)
 経常益 60 (+6.3%)
 当期益 100 (▲62.6%)
 価格競争の激化や消費低迷などから減収減益となったが、純利益は固定資産譲渡で売却益が発生したことなどにより増益。主な部門の業績は、商業印刷部門はカタログ類の提案営業が順調で増収。包装資材・紙器・紙工品部門は、紙器類が設備投資効果などにより伸びたものの、包装資材で前年度の震災復興需要の反動減があり、全体では減収となった。
 通期予想については、印刷需要の低迷や価格競争の激化など極めて厳しい状況が想定されることから、5月の前回予想を売上高および利益の全段階で下方修正した。
●古林紙工
〔第2四半期業績〕
 売上高 7,782 (▲0.7%)
 営業益 250 (+36.8%)
 経常益 176 (+49.1%)
 当期益 94 (+20.2%)
〔通期業績予想〕
 売上高 15,400 (+1.4%)
 営業益 400 (+65.7%)
 経常益 250 (+95.3%)
 当期益 120 〈前期1〉
 顧客ニーズに沿った取り組みを継続的に進めた結果、減収ながら増益となった。下半期も厳しい状況が予想されるが、通期予想は上半期の業績を踏まえ、5月の前回予想を売上高および利益の全段階で上方修正した。
●中央紙器工業
〔第2四半期業績〕
 売上高 6,305 (+0.8%)
 営業益 633 (▲10.5%)
 経常益 649 (▲9.6%)
 当期益 394 (▲3.2%)
〔通期業績予想〕
 売上高 12,600 (▲2.1%)
 営業益 1,150 (▲19.1%)
 経常益 1,180 (▲19.7%)
 当期益 700 (▲15.7%)
 上期の国内段ボール需要は復興に後押しされた。中央紙器の2Qも主要取引先である自動車関連が販売減となったものの、それ以外の拡販活動などで増収を維持。しかし利益面は、原材料の値上りや価格競争により減益となった。セグメント別の実績は、「日本」が減収減益、「中国」は増収減益だった。
 下期は政策・景気動向や価格競争、特需の反動など不安要素が多く、通期予想については、5月の前回予想を売上高および利益の全段階で下方修正した。
●ニッポン高度紙工業
〔第2四半期業績〕
 売上高 5,420 (▲27.3%)
 営業益 260 (▲75.9%)
 経常益 173 (▲82.7%)
 当期益 ▲95 〈前期611〉
〔通期業績予想〕
 売上高 10,790 (▲11.9%)
 営業益 ▲190 〈前期692〉
 経常益 ▲280 〈前期693〉
 当期益 ▲360 〈前期317〉
 主力のセパレータ事業は、期前半に回復基調を示したが、後半はデジタル家電・PCなどのネットワーク市場や風力・太陽光発電などの新エネルギー市場の回復の遅れなどから、低調な受注状況となった。また純損益は、投資有価証券評価損1億5,400万円が発生し損失計上となった。
 通期予想についても、需要回復を前提とした期初の計画達成は困難となったため、5月の前回予想を売上高および利益の全段階で下方修正した。
●大村紙業(非連結)
〔第2四半期業績〕
 売上高 2,578 (+4.2%)
 営業益 228 (+24.9%)
 経常益 235 (+26.3%)
 当期益 133 (+54.0%)
〔通期業績予想〕
 売上高 5,207 (+3.7%)
 営業益 407 (▲0.3%)
 経常益 410 (▲2.2%)
 当期益 213 (+14.0%)
 段ボール業界全体の生産量が前年並みで推移する中、昨年の震災で被災した仙台事業部の業績回復に努めた結果、生産量は段ボールシートが前年同期比2.9%増、段ボールケースが同1.7%減となった。通期予想は、5月の前回予想を変更していない。
【印刷】
●凸版印刷
〔第2四半期業績〕
 売上高 726,849 (▲0.9%)
 営業益 5,950 (▲56.5%)
 経常益 5,276 (▲57.7%)
 当期益 5,910 (+113.6%)
〔通期業績予想〕
 売上高 1,515,000 (+0.3%)
 営業益 32,000 (+1.4%)
 経常益 31,000 (+0.5%)
 当期益 15,000 (+388.9%)
 新たな収益モデル確立に向け、成長分野への経営資源投入を積極化しているが、2Qの業績は経営環境を反映した結果となった。ただし四半期純利益は、退職給付信託設定益59億円の計上などにより増益となっている。事業別業績は、証券・カード、出版印刷、ビジネスフォーム関連の「情報・ネットワーク系事業」は増収減益。パッケージ、高機能部材、建装材関連の「生活環境系事業」は減収減益。半導体やディスプレイ関連の「エレクトロニクス系事業」が最も厳しく、減収減益で16億円の営業損失となった。通期予想は、5月発表の前回予想のうち売上高、営業利益、経常利益を下方修正した。純利益は増減なし。
●大日本印刷
〔第2四半期業績〕
 売上高 720,684 (▲4.5%)
 営業益 11,614 (▲29.5%)
 経常益 14,673 (▲26.0%)
 当期益 396 (▲95.3%)
〔通期業績予想〕
 売上高 1,520,000 (+0.8%)
 営業益 38,000 (+11.7%)
 経常益 39,000 (+5.9%)
 当期益 12,000 〈前期▲16,356〉
 あらゆる面で強い体質を持った生産体制の確立に取り組むほか、グローバルやソーシャルといった視点での事業展開を積極化させている。2Qの主な部門別業績は、出版印刷、ビジネスフォーム、教育出版流通の「情報コミュニケーション部門」が増収増益。包装、産業資材関連などの「生活・産業部門」は増収減益。液晶テレビの世界的低迷の影響を受けた「エレクトロニクス部門」は減収減益で34億円の営業損失となった。通期予想は、5月発表の前回予想を売上高と利益の全段階で下方修正した。
●共同印刷
〔第2四半期業績〕
 売上高 45,374 (▲2.6%)
 営業益 354 (▲44.7%)
 経常益 747 (▲30.6%)
 当期益 ▲51 〈前期478〉
〔通期業績予想〕
 売上高 102,000 (+5.1%)
 営業益 2,300 (+19.0%)
 経常益 2,800 (+10.5%)
 当期益 1,400 (+6.0%)
 高機能製品の拡販や、印刷と情報技術の融合による新サービス拡充を図ったほか、販促支援や業務支援サービスなどの周辺分野で受託拡大に取り組んだ。セグメント別の概況は、出版商印部門は減収で1億8,800万円の営業損失、ビジネスメディア部門は減収減益、生活・産業資材部門は減収ながら増益となった。2Qの業績は当初見込みを下回ったが、通期については5月発表の業績予想を変更していない。
 
 
株式会社 紙業タイムス社 「Future12/17号」より
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