新生紙パルプ商事は2013年3月期の第2四半期(12年4~9月期)決算を次の通り発表した(数値は連結、単位100万円、カッコ内は前年同期比)。
〔第2四半期業績〕
売上高 148,050 (▲3.2%)
営業益 1,789 (+5.4%)
経常益 1,862 (+8.6%)
当期益 78 (▲93.2%)
〔通期業績予想〕
売上高 297,000 (▲2.8%)
営業益 3,800 (▲1.6%)
経常益 4,000 (▲1.2%)
当期益 1,600 (+82.9%)
内需の減少、輸入紙の定着、需要構造の変化など、紙パ業界を取り巻く変化に対し、経営資源の有効活用とともに全経費の削減に取り組んだ結果、営業・経常利益で増益となった。しかし純利益は、株式市況の悪化により投資有価証券評価損が大きく増加し、大幅減となった。セグメント別の業績については、「紙・板紙・化成品等卸売関連事業」では企業の経費節減や情報媒体の電子化により印刷用紙を中心に需要が減少、板紙も段ボール原紙・白板紙ともに需要は減少した。ただし、段ボール原紙は販売価格の修正により売上金額は増加した。化成品は震災直後の需要増の反動で売上げは減少した。「紙加工等関連事業」は、紙製品加工が需要減の影響を受けたが、紙器・化成品加工は堅調に推移した。
通期の業績予想については、紙パ関連業界で価格修正の動きがあるため売上高への影響が予想されるが、通期業績への影響は軽微と見込んでいる。
株式会社 紙業タイムス社 「Future12/24号」より