コクヨS&Tは、2005年1月から販売している『はかどりラベル』について、12月から41品番をリニューアルするとともに、2013年1月以降、新製品39品番を追加発売する。また、これに合わせて『はかどりラベル』の環境負荷物質情報を、web上で提供する取組みを開始した。

　近年、EUにおけるREACH規則の発効や日本の化学物質規制の改正など、世界各国で環境負荷物質に対する社会的な関心が高まっている。同社においても、特に電気機器や自動車の部品などの仕様表示に製品部材として使用されるラベル類では、環境負荷化学物質の含有に関する問い合わせが増加しており、2011年度には約800件の問い合わせが寄せられた。

　そこで今回、ラベル用紙の『はかどりラベル』で、リニューアルおよび新製品の追加発売に合わせて、ユーザーへの情報提供を実施するもの。

＜情報提供の体制＞

①コクヨS&Tが購入した原材料の成分情報や、REACH高懸念物質についての意図的な使用状況の調査、EUのRoHS指令6物質についてのICP分析試験などで確認を行い、環境負荷物質の使用状況を調査する。

②特に要望が多い「RoHS指令6物質不使用確認書」「REACH規則SVHC調査報告書」「RoHS指令6物質分析結果報告書」「製品情報シート」の4種類については、問い合わせフォームを定型化。Web上の受付フォームを用いて依頼してもらい、メールで情報を提供する仕組みとした。

　『はかどりラベル』の特長は次の通り。

○台紙にミシン目が入っているので、従来品に比べて作業効率が約25％向上（コクヨ調べ）。

○熱転写やインクジェット、レーザーなど、各種印刷方式に適したラベル用紙を採用。また古紙パルプ配合で、グリーン購入法に適合している。

○ラベル作成ソフトや用途に合わせて4つのレイアウトを用意。①業界標準の各社共通レイアウト（27品番）　②Word対応レイアウト（36品番）　③全面ラベルもしくは自由な形に切って使えるノーカットタイプ（10品番）　④ファイルの背ラベルやバーコード、ネームラベルなど、用途に合わせて選べる用途別レイアウト（7品番）

 

株式会社　紙業タイムス社　「Ｆｕｔｕｒｅ1/7号」より