福島県の保育施設「ほくしん保育園」で、レンゴーグループの放射線遮へいシートを施工した屋内運動施設が、このほど完成した。
レンゴーグループの重包装部門を担う日本マタイの樹脂加工技術を活かして開発された放射線遮へいシートは、軽量で柔軟性に富み、高性能ながら安価な点が特徴。レンゴーと日本マタイは、同シートを共同開発して昨年5月に発売、その後実地テストを重ねてきた。今回の採用は、生活空間として使用されている建築物としては国内施工第1号。原発事故以降、屋外で思いきって遊ばせてあげられなかった子ども達に、安心して遊べる環境を与えたいとの思いから建設が計画された。
同運動場には、外部からの放射線を遮へいし線量を軽減するため、厚さ3cmの放射線遮へいシートが外壁内に取り付けられている。地域の子ども達の健全な発育・育成支援のため、広く一般にも開放される予定。
株式会社 紙業タイムス社 「Future2/4号」より