日本テトラパックはCSR活動の一環として、家族とりわけ母親のクオリティライフ向上を目指した支援活動を行っているが、今年からは仕事と家庭の両立支援という観点から範囲を拡大。父子のための料理教室を開催するなどして、父親の積極的な家事参加と生活自立を呼びかける運動も展開していくことになった。
近年は少子高齢化による労働力人口の減少もあって、母親を含むより多くの女性が労働市場に参入していくことが期待されている。しかし母親が子育てをしながら仕事を続けるのは、家事負担の重さから容易ではなく、母親の労働市場への参入はなかなか進んでいない。
そこで同社では昨年度から全国女性会館協議会と連携し、家事で忙しい母親のライフワークバランスを改善する活動(パック・ブリッジ・プロジェクト)を推進。子ども向けの料理講習会や、母親向けリラックス講座などを全国で開催して、働く母親の家事・育児と仕事との両立を支援している。参加した母子双方から好評で、子どもが家事に積極的に取り組むようになったという声が寄せられている。
今年度もすでに全国17ヵ所21回の開催が予定されているが、子ども向け料理講習会に加え、今年は父子向け料理講習会も新たに企画された。父親と子どもに参加を呼びかけている点が目新しく注目される。
株式会社 紙業タイムス社 「Future6/17号」より