レンゴーの防炎段ボール『RAFEP(ラフェップ)』が、日本包装技術協会主催の「第37回木下賞」で「包装技術賞」を受賞した。
木下賞は1977年に創設された、包装分野では歴史ある表彰制度。毎年、顕著な業績に対して賞が授与される。今回の受賞対象となった『RAFEP』は、バーナーで2分間以上火を当てても燃え広がらず、防炎製品として日本防炎協会から認定を受けている。一般的な構造用防炎合板2級規格品と比べて重量は約6分の1、強度は同等以上を有し、それでいて通常の段ボール同様の加工ができ、オフセット印刷も可能。また、防炎加工に用いられる薬剤は人体に安全無害で、100%リサイクルできる。
すでに災害時避難所での間仕切り用として東京都板橋区で採用されているほか、更衣室、エレベーターキャビネット、家具転倒防止材、書類・書籍保管箱など、防炎・防災向けを中心に幅広い分野で応用製品が広がっている。写真はエレベーターキャビネット。エレベーターに閉じ込められた時に必要な水、懐中電灯、携帯トイレをコンパ クトに収納し、コーナーに設置できる。
株式会社 紙業タイムス社 「Future6/17号」より