印刷学会出版部ははこのほど、新刊書籍『銀行券にみる近現代世界の国々』と『グラフィックデザインの世界の話題作』を刊行した。
◆『銀行券にみる近現代世界の国々』(冨田昌宏編著)
〈内容〉銀行券や政府紙幣のデザインには国のイメージを内外に伝えるという意味がある。本書ではそのデザインや特徴から、込められたメッセージや国に関する発行当時の情報を引き出し、世界各国の歴史や情勢をひも解いた。
〈目次〉①日本の銀行券の変遷 ②北朝鮮の通貨改革と政治経済情勢 ③中国人民幣がたどった歴史と銀行券のデザイン ④台湾、香港、マカオにおける社会と通貨の変遷 ⑤アジア諸国の特色が表現された銀行券 ⑥アフリカの通貨にみる強権政治 ⑦多彩な英国の歴史と通貨 ⑧北大西洋島嶼の歴史と通貨 ⑨米ドルの歴史と銀行券のデザイン ⑩ソ連、ロシアの政治経済の変遷と多様な通貨 ⑪第二次世界大戦後の世界と通貨。
A5判・215頁、1,575円(税込)、印刷朝陽会発行。
◆『グラフィックデザインの世界の話題作』(田中正明著)
〈内容〉ロートレック、リンドナー、ミュシャ、ノーマン・ロックウェルや、ヴォーグの表紙など、グラフィックデザイン最盛期の国外作品を見開き2頁の図版とエッセイ文で紹介。掲載作品数57点。1977~1982年に中央美術学園が発行していた美術雑誌『中美』の連載「デザイン・アラカルト」に掲載されたものをまとめた。
〈目次〉①ポスター ②イラスト・表紙デザイン
A5判変型(180×210㎜)・128ページ、3,360円(税込)、オフィス・リテロ発行。
株式会社 紙業タイムス社 「Future8/5号」より