日本製紙は、タイのSCGペーパー社へ事業参画する。両社は、2014年第1四半期での実現に向けて協議を開始することで合意した。
今後SCGペーパー社は、2014年度第1四半期までに、同社が保有するフィブラス事業の再編を進めていく。フィブラス事業とはSCGペーパー社の植林、パルプ(47万t/年)、紙(57万t/年)で構成される事業群の総称で、2012年度売上高は約170億バーツ、SCGペーパー社全体の約30%を占めている。再編後の事業体へは日本製紙が30%を目途に出資する予定で、現在そのスキームが検討されている。
日本製紙は、洋紙事業の収益力強化と同時に、パッケージ・紙加工事業、木材・ケミカル事業、エネルギー事業など成長が期待できる分野への事業構造転換を進めている。今回の事業参画により、成長市場である東南アジアで、両社の経営資源を活用した新たな事業展開を加速させる考え。
株式会社 紙業タイムス社 「Future9/23号」より