第53回目となる全国紙パルプ安全衛生大会が9月11日（水）～13日（金）の3日間、日本製紙連合会労務部会などの主催により宮崎市のフェニックス・シーガイア・リゾートで開催された。参加者は製紙連の会員会社25社/222名のほか、協力会・関係会社から116名など総勢353名に上った。

　初日は最初に、「企業風土を変える『正しい5S活動』」と題してアサヒビールモルト ㈱の竹本秀明社長が講演。引き続き行われた安全衛生表彰では事業場表彰が21件、協力会表彰が12件、特別表彰1件の計34件に上った（前年は22件）。事業場表彰は、特別安全大賞（1事業所）にレンゴー・利根川事業所加工工場（従業員数85名/休業無災害21年）、安全優秀賞第Ⅱ種（1事業所）に王子イメージングメディア・神崎工場（231名/6年）が選ばれたほか、安全優秀賞第Ⅰ種8事業所、安全優良賞11事業所が表彰された。協力会表彰は、北越紀州製紙・長岡工場災害防止協議会（165名/13年）が安全大賞（1事業所）を受賞したほか、安全優秀賞第Ⅰ種4事業所、安全優良賞7事業所が表彰された。

　2日目は管理職、監督職、協力会、混合など六つの分科会に分かれて終日、事例や自由発表、グループ討議を実施。ここでは討議と情報交換に多くの時間を割き、参加者には好評だった。さらに3日目は王子製紙・日南工場などを見学しつつ、地域視察を行った。

　なお参加者を対象とした、大会に対するアンケート調査（回収率91.4％）の結果は「特に良かった」＝22.4％、「良かった」＝58.4％、「普通」＝18.2％、「良くなかった」＝1.0％で、「特に良かった」と「良かった」を合わせると80.8％に達し、前年の76.6％を4.2ﾎﾟｲﾝﾄ上回っている。

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future10/14号」より