1枚から紙を買えるネット通販 紙販売のPapermall(ペーパーモール)

  • 新規会員登録
  • ログイン
  • マイページ
  • カートを見る
商品検索

紙の業界ニュース

2013/12/06

=紙パの4~9月期=

前号に続き、紙パ関連企業の第2四半期(2013年4~9月)決算を紹介する。数値は連結ベース、単位100万円、( )内は対前年増減率、〈 〉内は前年同期の実績値。
【製紙メーカー】
●日本製紙
〔第2四半期〕
 売上高 523,317 (+3.2%)
 営業益 10,411 (△18.3%)
 経常益 10,918 (+7.5%)
 当期益 9,219 (+428.2%)
〔通期予想〕
 売上高 1,070,000 (+4.4%)
 営業益 30,000 (+19.3%)
 経常益 25,000 (+8.3%)
 当期益 15,000 (+40.8%)
 日本製紙は4月1日付で、親会社であった日本製紙グループ本社を吸収合併しているため、対前年同期増減率は日本製紙G本社の連結業績との比較を記載した。
 2Qは、価格修正や販売量の増加、コストダウンの進捗から、営業利益が5月公表の予想を上回った。また持分法投資利益の増加、為替差益の発生、資産売却などにより、経常利益と当期純利益も5月の予想を大幅に上回った。
 販売状況については、印刷用紙は内需回復の兆しが見えたことに加え、輸入紙の減少、輸出の拡販などにより、販売量が前年同期を上回った。段ボール原紙も飲料関係が伸び販売量が増加。家庭紙はティシュが前年同期を上回った。以上により、紙・パルプ事業は前年同期比+3.4%の増収、しかし営業利益は同△22.5%だった。紙関連事業は、液体用紙容器の販売量が前年同期を下回り、化成品はコンクリート混和剤などが伸びたが液晶用途向け機能材料は前年同期を下回った結果、売上高が前年同期比△2.6%、営業利益が同△21.4%の減収減益となった。
●レンゴー
〔第2四半期〕
 売上高 257,262 (+2.4%)
 営業益 9,787 (△27.7%)
 経常益 10,836 (△18.5%)
 当期益 7,317 (+39.3%)
〔通期予想〕
 売上高 520,000 (+3.5%)
 営業益 20,000 (△16.3%)
 経常益 20,000 (△17.5%)
 当期益 12,000 (△7.4%)
 ハワイでの段ボール工場建設のほか、国内でも新工場建設、設備更新、重包装事業の拡充など、M&Aや設備投資、グループ会社の再編を着々と進めている。
 2Qのセグメント別業績は、板紙・紙加工は猛暑に伴う需要増や連結子会社増加といったプラス材料により、売上高は前年同期を上回ったものの、板紙および段ボール製品の市況軟化と原燃料価格の上昇から減益となった。軟包装はコンビニ向けが堅調に推移したことなどから増収となったが、原燃料価格の上昇、設備投資に伴う減価償却費の増加もあり減益。重包装はコンテナバッグなどの需要増が寄与し増収増益。海外関連は、連結子会社の増加で増収となったが、中国の需要低迷により損失計上となった。その他事業は、化成品事業からの撤退に伴い減収となったが、運送事業の需要増などで増益。
●三菱製紙
〔第2四半期〕
 売上高 100,567 (△0.8%)
 営業益 △1,176 〈前期1,870〉
 経常益 △1,281 〈前期1,268〉
 当期益 △646 〈前期556〉
〔通期予想〕
 売上高 210,000 (+4.6%)
 営業益 1,700 (△49.0%)
 経常益 1,000 (△62.5%)
 当期益 2,000 (+17.0%)
 紙・パルプ事業は、印刷用紙の国内市況が大幅に下落したことから価格修正を実施したが、販売量・金額ともに減少した。また欧州子会社は、ヨーロッパでノーカーボン紙と感熱紙の販売量が減少したが円安の影響で販売金額は増加。これらの結果、同事業は減収減益(損失計上)となった。
 イメージング事業は、国内では写真感光材料や印刷製版材料が堅調だったがインクジェット用紙が低迷し、販売金額が減少した。海外も写真感光材料の競争激化で販売金額が減少。米国子会社では円安の影響で販売金額が増加した。これらの結果、同事業は増収増益となった。機能材事業は増収減益、その他事業は減収減益だった。
【紙加工】
●リンテック
〔第2四半期〕
 売上高 98,834 (+2.9%)
 営業益 6,762 (+18.3%)
 経常益 6,811 (+20.9%)
 当期益 4,783 (+16.0%)
〔通期予想〕
 売上高 210,000 (+10.0%)
 営業益 15,000 (+42.0%)
 経常益 15,000 (+36.6%)
 当期益 10,500 (+36.7%)
<印刷材・産業工材関連>減収減益となった。印刷用粘着製品の国内市場は医薬、物流関連が堅調だったが、食品用や家電用は低調、海外は中国や東南アジアが順調だった。産業用工材事業は自動車用粘着製品が東南アジアで堅調だったものの、ウインドーフィルムや太陽電池用バックシートが低調。
<電子・光学関連>増収増益を記録。特に利益は前年同期比+78.1%の大幅増。半導体関連粘着製品はスマホ効果もあって大きく伸びたが、半導体関連装置は微減。液晶関連粘着製品はテレビ用が低調も、スマホやタブレット用の需要が増加。
<洋紙・加工材関連>増収増益となった。洋紙事業では工業用特殊紙が低調だったものの、カラー封筒用紙がNISA特需などで順調だったほか、建材用紙や高級印刷用紙も堅調だった。加工材事業は、炭素繊維複合材料用工程紙やFPC用剥離紙が国内外で好調だった。
●トーモク
〔第2四半期〕
 売上高 68,790 (+7.0%)
 営業益 2,077 (+205.0%)
 経常益 2,500 (+155.6%)
 当期益 1,316 (+324.9%)
〔通期予想〕
 売上高 153,000 (+5.3%)
 営業益 8,300 (+22.9%)
 経常益 8,500 (+18.6%)
 当期益 4,500 (+19.6%)
 段ボール需要は加工食品、青果物などの食品向けや通販・宅配向けが堅調に推移し、生産量も前年を上回る水準で推移した。主力工場の館林工場では物流体制を整備して加工月産2,000万㎡体制を敷くとともに、防暑対策などの環境整備を行った。岩槻工場ではエントランスなど周辺環境の整備を実施。大一コンテナーでは工場棟などを刷新するとともに新たに高性能の印刷機を導入し、生産能力の増強と品質面の強化を行った。
●ニッポン高度紙工業
〔第2四半期〕
 売上高 6,443 (+18.9%)
 営業益 367 (+41.2%)
 経常益 456 (+163.1%)
 当期益 223 〈前期△95〉
〔通期予想〕
 売上高 12,620 (+20.7%)
 営業益 510 〈前期△264〉
 経常益 550 〈前期△193〉
 当期益 250 〈前期△219〉
 関連市場であるエレクトロニクス業界は、PCやAV機器関連の需要は低迷しているが自動車、スマートフォン、太陽光発電、産業用インバータ関連は堅調で、また猛暑によるエアコン特需もあった。特にカーエレクトロニクス市場では、安全性向上を目的とした電装化や燃費改善のための減速エネルギー回生システム搭載などが進むとともに、HEVなどの普及による蓄電デバイスの需要拡大があった。これらを背景に、セパレータ事業で車載関連、太陽光発電、産業用インバータ向け需要が増加傾向となり、受注は比較的堅調に推移した。
 しかし主力のコンデンサ用セパレータは本格的な回復には時間を要する見込みで、また有価証券評価損を解消できないことも予想されるため、通期予想は営業利益、経常利益、当期純利益を5月発表の前回予想から下方修正した。
 
=特種東海製紙=
業績予想を修正
 特種東海製紙は、第2四半期(2013年4~9月)の業績予想を次の通り修正した(数値は連結ベース。単位100万円。「前期」は前年同期の実績値)。
前回 今回 前期
売上高 38,000 38,000 38,136
営業益 1,700 1,800 2,501
経常益 1,900 2,000 2,472
当期益 900 1,300 457
 原価低減活動が功を奏した結果、営業利益、経常利益ともに8月発表の前回予想を上回る見通し。また、固定資産除却損の減少などにより、当期純利益も前回予想を上回る見込み。通期予想は変更なし。
 
株式会社 紙業タイムス社 「Future12/9号」より
おすすめ

「紙」をお探しの際には、ぜひPapermallをご活用ください。

法人の方へ 素材のご相談
紙や機能紙、その他素材でお悩みの方は是非一度ご相談ください!
インクジェットロール
ペーパーモールでは様々な素材のインクジェットロールをご用意しています。
PaperMallでは株式会社スギノマシン協力のもと「BiNFi-s(ビンフィス)」トライアルセットを販売しております。
PaperMallでは株式会社スギノマシン協力のもと「BiNFi-s(ビンフィス)」トライアルセットを販売しております。