コクヨグループのコクヨ工業滋賀は、設立25周年を記念して、滋賀麻工業とのコラボレーションによる意匠ノート『麻とヨシのノート』を、12月2日からコクヨグループ直営の通販サイト（http://www.kokuyo-shop.jp/shop）滋賀県内の文具店などで、数量限定で発売する。

　コクヨ工業滋賀は、滋賀県の湖東地域に位置し、年間1億冊以上のノートを生産している。2007年には環境に配慮した紙製品ブランド『ReEDEN（リエデン）』を発表するなど、地域の自然との共存を目指したものづくりを行ってきた。琵琶湖のヨシを原料に使い、売上の一部をヨシ群落の保全活動に寄付している『リエデン』シリーズは、「滋賀らしさを伝える商品・サービス」として、滋賀県認定ブランド「ココクールマザーレイク・セレクション2012」にも選ばれた。

　この『リエデン』シリーズから発売される『麻とヨシのノート』は、同社の事業に関わってきた人々や自然への感謝を表したノート。表紙に使われている麻布は、麻の中でも特に細い糸を平織りにし、さらに毛焼加工をして毛羽立ちを抑えた、さらりとなめらかな麻布で、鎌倉時代から培われてきた滋賀県湖東地域の伝統産業「近江の麻」の技術によって織られた麻布を全面に貼り合わせ、高級感と耐久性を高めた。製本は背部分まで包む「くるみ製本」となっている。

　また表紙をめくると、ヨシの風合いが残る扉紙が現れ、ノートの高級感を高めている。中紙（上質紙64g/㎡）には琵琶湖・淀川水系のヨシを使用した、鉛筆やシャープペンシルと相性の良い紙を採用した。罫線は特に支持が高いA罫（7㎜幅）を少し広げた7.5㎜幅で、ゆるく波打ったやさしい横罫にしてある。

　希望小売価格840円、年間販売目標1,000冊（数量限定）。

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future12/9号」より