＝紙パの4～9月期＝

　前号に続き、紙パ関連企業の第2四半期業績（2013年4～9月）から、紙流通の決算を紹介する。数値は連結ベース、単位100万円、（　）内は対前年増減率、〈　〉内は前年同期の実績値。

●日本紙パルプ商事

〔第2四半期〕

　売上高 259,385 （＋4.8％）

　営業益 3,829 （＋25.2％）

　経常益 3,959 （＋32.2％）

　当期益 1,460 〈前期△3,867〉

〔通期予想〕

　売上高 520,000 （＋2.9％）

　営業益 7,200 （＋7.2％）

　経常益 7,000 （＋2.1％）

　当期益 3,000 〈前期△2,309〉

　2Qは、特に注力している海外事業が欧米・中国を中心に順調に推移した。製紙・加工事業も家庭紙を中心に堅調で、次期中期経営計画でもさらに生産性・収益性を高めるべく、設備新設・更新を検討している。

●国際紙パルプ商事

〔第2四半期〕

　売上高 182,926 （＋13.7％）

　営業益 1,189 （＋95.7％）

　経常益 1,296 （＋61.7％）

　当期益 1,201 〈前期△1,220〉

〔通期予想〕

　売上高 374,000 （＋14.4％）

　営業益 2,900 （＋63.5％）

　経常益 2,700 （＋26.6％）

　当期益 1,900 （約380倍）

　年初の住商紙パルプとの合併など、戦略的合併を機に国内および海外戦略の主軸として、産業資材や製紙原料部門を補完・強化している。2Qの国内事業は、紙分野は円安に伴う輸入紙の減少などを背景に販売量が前年同期を上回り、板紙も夏季需要の堅調と合併効果で販売量が伸長した。

●新生紙パルプ商事

〔第2四半期〕

　売上高 147,575 （△0.3％）

　営業益 1,765 （△1.3％）

　経常益 2,035 （＋9.3％）

　当期益 1,444 （約18倍）

〔通期予想〕

　売上高 311,000 （＋3.2％）

　営業益 4,500 （＋39.8％）

　経常益 4,700 （＋16.1％）

　当期益 2,900 （＋290.3％）

　紙は、印刷用紙を中心に国内は減少したが、海外向け情報用紙の伸長で増加した。板紙は、段ボール原紙・白板紙ともに出荷は上向きだったが市況の軟化により減少した。

●三菱製紙販売

〔第2四半期〕

　売上高 56,323 （△7.6％）

　営業益 185 （△34.3％）

　経常益 223 （△19.4％）

　当期益 285 〈前期△458〉

　2Qは印刷用紙の価格修正と同時に、板紙や情報用紙など高付加価値商品の積極営業を展開したが、販売数量は前年同期比△5.6％、販売金額は同△7.6％となった。

●平和紙業

〔第2四半期〕

　売上高 9,988 （＋0.8％）

　営業益 119 （＋21.1％）

　経常益 150 （＋17.9％）

　当期益 75 〈前期△237〉

〔通期予想〕

　売上高 20,560 （＋1.0％）

　営業益 262 （＋1.2％）

　経常益 307 （＋3.7％）

　当期益 170 〈前期△186〉

　取扱い6品目のうち高級印刷紙（金額構成比24.4％）とベーシックペーパー（同26.2％）は前年同期を上回ったが、ファンシーペーパー（同26.4％）、ファインボード（同11.6％）、技術紙（同9.5％）、その他（同1.9％）は減収だった。また、海外子会社が売上げを伸ばした。

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future12/23号」より