日本製紙はこのほど、連結子会社の十條サーマル社(本社:フィンランド・エウラ市)を100%子会社化した。共同出資会社だったアールストローム社(本社:フィンランド・ヘルシンキ市)から、同社が所有する十條サーマル社の全株式を買い取ったもの。
十條サーマル社は、日本製紙の技術協力のもと、フィンランド南西部のカウツアで感熱紙を生産している。感熱紙の需要は世界的に堅調で、十條サーマル社は三大市場の一つである欧州で感熱紙事業を展開する、日本製紙の重要な事業拠点。同社を完全子会社化することにより、日本製紙グループは情報・産業用紙事業の競争力を強化していく。
<十條サーマル社の概要>
〔代表者〕三宅純生社長
〔設立〕1992年7月
〔資本金〕1,261万ユーロ(約18億円)*完全子会社化する前の出資比率は日本製紙50%、アールストローム社50%
〔事業〕感熱紙などの生産・販売
〔売上高〕8,248万2,000ユーロ(2012年)
〔生産能力〕7万2,000t/年
〔生産設備〕マシン2台、コーター2台(うちカーテン・コーター1台
株式会社 紙業タイムス社 「Future1/27号」より