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紙の業界ニュース

2014/02/24

=紙パの第3四半期=

紙パ関連企業の第3四半期(2013年4~12月)決算発表が始まった。以下、数値は連結ベース、単位100万円、( )内は対前年増減率、〈 〉内は前年同期の実績値。
●王子ホールディングス
〔第3四半期〕
 売上高 981,606 (+6.0%)
 営業益 45,633 (+13.5%)
 経常益 51,694 (+44.0%)
 当期益 25,151 (+29.3%)
〔通期予想〕
 売上高 1,340,000 (+7.9%)
 営業益 63,000 (+20.3%)
 経常益 58,000 (+6.3%)
 当期益 30,000 (+17.2%)
 王子グループでは海外事業の拡大、産業用フィルムなど機能材製品群の生産増強、最適生産体制の構築、発電事業の強化といった事業構造転換を進めている。各セグメントの販売状況は次の通り。
○生活産業資材…前年同期比△0.2%の減収。段ボール原紙・段ボールの販売量は、青果物向けなどの堅調により増加。白板紙・包装用紙は横ばい。家庭紙は価格改定などの影響により減少。海外事業は東南アジアで段ボール原紙が堅調に推移し、段ボールも飲料・加工食品関連を中心に堅調。
○印刷情報メディア…前年同期比△4.2%の減収。新聞用紙は、前年がロンドン五輪で増頁があったため、その反動から頁数が減少し前年割れ。印刷・情報用紙は円安に伴う輸入紙減などにより販売量は増加したものの、売上は横ばい。
○機能材…前年同期比+12.1%の増収。特殊紙は既存製品群の需要低迷で国内は減少したが、輸出は新規顧客開拓と電気部品の好調により増加。感熱紙も増加。海外事業は、感熱紙が北米・南米・欧州・アジアの各地で堅調。
○資源環境ビジネス…前年同期比+54.4%の増収。国内はパルプ、木材ともに増加。海外も、ニュージーランド子会社で漂白機械パルプの生産が本格化し、12年度に連結化したブラジル子会社の業績寄与もあってパルプ販売が増加。木材もニュージーランド、中国、東南アジアの子会社で販売が増加。
●日本製紙
〔第3四半期〕
 売上高 801,886 (+4.0%)
 営業益 17,913 (+2.3%)
 経常益 18,746 (+33.1%)
 当期益 14,995 (+101.2%)
〔通期予想〕
 売上高 1,070,000 (+4.4%)
 営業益 30,000 (+19.3%)
 経常益 25,000 (+8.3%)
 当期益 15,000 (+40.8%)
 日本製紙は2013年4月1日付で、親会社であった日本製紙グループ本社を吸収合併しているため、対前年同期増減率は日本製紙G本社の連結業績との比較を記載した。
 3Qは、洋紙の価格修正に取り組むとともにコストダウンを強力に推進した。加えて、資産売却を実施した。販売状況については、印刷用紙は内需回復の兆しが見えたことに加え、輸入紙の減少、輸出の拡販などにより、販売量が前年同期を上回った。段ボール原紙も青果物と飲料関係が堅調で販売量が増加。家庭紙はティシュが前年同期を上回った。以上により、紙・パルプ事業は売上高が前年同期比+4.2%、営業利益も同+18.4%と増収増益を記録。
 紙関連事業は、液体用紙容器の販売量が前年同期を下回り、化成品もコンクリート混和剤などは伸びたが液晶用途向け機能材料が前年割れ。この結果、売上高は前年同期比△2.4%、営業利益は同△25.3%の減収減益となった。
●レンゴー
〔第3四半期〕
 売上高 394,800 (+2.9%)
 営業益 14,976 (△32.6%)
 経常益 16,242 (△26.0%)
 当期益 10,466 (△18.7%)
〔通期予想〕
 売上高 520,000 (+3.5%)
 営業益 20,000 (△16.3%)
 経常益 20,000 (△17.5%)
 当期益 12,000 (△7.4%)
 ハワイでの段ボール工場建設のほか、国内でも新工場建設、設備更新、重包装事業の拡充などを着々と進めている。3Qのセグメント別業績は以下の通り。
 板紙・紙加工関連は、昨夏の猛暑に伴う需要増や連結子会社増加といったプラス材料により売上高は前年同期を上回ったものの、板紙および段ボール製品の市況軟化と原燃料価格の上昇から、減益となった。軟包装関連はコンビニ向けが堅調に推移したことなどから増収となったが、原燃料価格の上昇、設備投資に伴う減価償却費の増加もあり減益。重包装はコンテナバッグなどの需要増や連結子会社の増加により増収となったが、連結子会社の増加に伴いのれんの償却負担が発生し減益。海外関連は、増収だが損益面は赤字計上となった。3Qで中国の製紙会社2社を連結範囲から除外している。
●三菱製紙
〔第3四半期〕
 売上高 153,087 (+1.4%)
 営業益 △827 〈前期2,983〉
 経常益 △652 〈前期2,575〉
 当期益 164 (△91.0%)
〔通期予想〕
 売上高 210,000 (+4.6%)
 営業益 200 (△94.0%)
 経常益 0 (△100.0%)
 当期益 100 (△94.2%)
 2013年11月に中計の見直しを行い、新テーマとして「海外市場への踏み込み強化」「ノンコモディティ化の推進」「成長商品のニッチマーケットへの資源投入」「八戸工場構造改革の断行」を掲げた。
 紙・パルプ事業では、市況の大幅下落と原燃料高を受け、主力の印刷用紙で春と秋の2度にわたり値上げを実施。価格重視の販売政策により販売量・金額ともに減少した。しかし欧州子会社では、販売量は減少したものの円安の影響により販売金額が増加した。これらの結果、同事業は増収減益(損失計上)となった。イメージング事業は、写真感光材料が海外市場の競争激化により販売量が減少したものの、円安で販売金額は増加。機能材事業は、不織布の水処理膜用支持体や、カーエアコン・家電向けフィルターの増販などにより販売金額が増加した。
 なお、最近の業績動向を踏まえ、10月に公表した通期予想を修正した。営業利益、経常利益、当期純利益を下方修正している。円安に伴う原燃料高、価格修正の一部浸透の遅れ、イメージング事業新製品の立ち上げの遅れなどが要因。
●中越パルプ工業
〔第3四半期〕
 売上高 73,324 (+8.9%)
 営業益 2,011 〈前期△276〉
 経常益 2,139 〈前期△209〉
 当期益 830 〈前期△37〉
〔通期予想〕
 売上高 98,000 (+8.3%)
 営業益 3,000 (約11.6倍)
 経常益 3,000 (+688.8%)
 当期益 500 (+100.7%)
 中長期成長戦略プラン「ネクストステージ50」を策定し、生産品種の構造転換、包装用紙・製袋事業の強化、発電事業への参入、コスト削減の取組みなどを推進している。紙・パルプ製造事業では、新聞用紙は部数減に歯止めがかからず、数量・金額とも前年同期を下回った。印刷情報用紙は国内景気の緩やかな回復と輸入紙の減少などにより、商業印刷向け塗工紙を中心に数量・金額とも増加。包装用紙の販売も数量・金額とも増加。特殊紙、カップ用原紙・板紙なども数量・金額とも増加。この結果、紙・パルプ製造事業は増収となり、営業利益は前年同期の赤字から黒字に転換した。紙加工品製造事業も増収増益。
 通期予想は、11月公表の前回予想を修正している。営業・経常の各利益は、コスト削減効果などがあったことから前回予想を上回る見通しとなり、上方修正した。一方純利益は、事業構造改革にかかる特別損失の発生見積額を追加計上したため、前回予想を下方修正した。
 
 
株式会社 紙業タイムス社 「Future2/24号」より
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