日本印刷産業連合会は、2015年8月11～16日にブラジル・サンパウロで開催される第43回国際技能競技大会（技能五輪国際大会2015）印刷職種部門の国内選考会出場者を募集する。募集期間は2014年7月1～11日で、第一次選考会（筆記試験）を8月1日に行う。なお国際大会で実施される職種部門は大会の1年前（14年7月中旬）に正式決定されるので、現時点ではあくまで開催予定とのこと。

　技能五輪の起源は、1950年に開かれたスペインとポルトガルの職業青年団技能競技交流。現在はワールド・スキルズ・インターナショナル（WSI）が運営し、2年に一度開催している。日本では中央職業能力開発協会がWSIのメンバーとなって、62年の第11回国際大会から選手団を派遣。国内では70年の第19回東京・千葉大会、85年の第28回大阪大会、2007年の第39回静岡大会と開催されている。

　印刷職種部門は05年のヘルシンキ大会でデモ競技として初開催され、07年の静岡大会から正式種目となった。日本は07年の第39回静岡大会から出場している。日本の印刷職種部門では中央職業能力開発協会からの依頼によって、日本印刷産業連合会が国内選考会を実施し日本代表候補を選定・推薦。中央職業能力開発協会が、その候補者を日本代表選手として決定する。

【国内選考スケジュール】（予定）

①第1次選考会：8月1日…オフセット印刷技術・作業に関する基本知識の筆記試験を実施。成績上位者6名を選考する。

②最終選考会：9月29日～10月1日…ハイデルベルグ社製・枚葉オフセット4色機を使った実技試験。競技時間は1人3時間。

③代表候補選手発表：10月3日…最優秀者1名を発表。技能五輪2015オフセット印刷職種・日本代表候補選手として、中央職業能力開発協会に推薦する。

　これまでの大会における日本代表選手の成績は、09年のカルガリー大会および11年のロンドン大会で金メダル、また07年の静岡大会と13年のライプツィヒ大会では敢闘賞と、いずれも日本の印刷技術の高さをアピールした。

　国内選考会には、＊日本国籍を有する者、＊2015年12月31日現在で満22歳以下（1999年1月1日以降の出生）などの応募資格条件があるが、詳細は日本印刷産業連合会・技能五輪国際大会係まで（電03－3553－6051）。応募書類はホームページからダウンロード可能。http：//www.jfpi.or.jp/

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future5/26号」より