＝紙パの第2四半期＝

　紙パ関連企業の第2四半期（2014年4～9月）決算発表が始まった。以下、数値は連結ベース、単位100万円、（　）内は対前年増減率、〈　〉内は前年同期の実績値。

●王子ホールディングス

〔第2四半期〕

　売上高 637,284 （△0.8％）

　営業益 19,244 （△27.4％）

　経常益 16,393 （△48.0％）

　当期益 6,602 （△58.4％）

〔通期予想〕

　売上高 1,340,000 （＋0.6％）

　営業益 58,000 （△6.5％）

　経常益 50,000 （△28.9％）

　当期益 22,000 （△34.9％）

　各セグメントの概況は次の通り。

○生活産業資材…前年同期比△0.2％の減収。段ボール原紙の国内販売は減少したが、輸出増によりトータルの販売量は前年同期を若干上回った。段ボールの販売量は微減。家庭紙の販売量は、ティシュは減少したがトイレットペーパーはほぼ前年並み。

○印刷情報メディア…前年同期比△2.6％の減収。新聞用紙は頁数が増えたものの部数減で販売量は前年割れ。印刷・情報用紙は需要減などに伴い販売量が減少。

○機能材…前年同期比△1.5％の減収。特殊紙の国内販売は一部事業から撤退した影響などにより前年割れとなったが、輸出は電気用フィルム需要の回復や拡販により増加。感熱紙の国内販売は堅調だった。海外事業では、感熱紙が北米・欧州で減少したが、アジア・南米で増加。

○資源環境ビジネス…前年同期比△3.4％の減収。

　通期予想は、2Qの実績および需要動向、パルプ市況、原燃料価格の動向を総合的に判断し、5月の前回予想を売上高および利益の全段階で下方修正している。

 

●共同紙販ホールディングス

〔第2四半期〕

　売上高 8,121 （△3.7％）

　営業益 △81 〈前期78〉

　経常益 △31 〈前期101〉

　当期益 23 （＋27.4％）

〔通期予想〕

　売上高 17,600 （△0.6％）

　営業益 16 （△87.6％）

　経常益 70 （△54.6％）

　当期益 118 （＋39.4％）

　第2四半期の売上高は、需要低迷による販売量減少で低調に推移。また利益面では、仕入価格の大幅上昇が売上総利益を圧迫、販管費などの削減を図ったものの、営業利益・経常利益は損失計上となった。純利益は、厚生年金基金解散損失引当金戻入額を特別利益に計上したことなどにより、2,300万円を確保した。

　また通期予想については、2Qの実績を反映し、5月公表の前回予想を売上高および利益の全段階で下方修正している。

 

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future11/17号」より