三菱製紙販売はこのほど、国内初となるFSCロゴマーク入りレシート用レジロール(感熱紙)『レジロールFSC認証』を発売する。
昨今は大手企業を中心に、木材合法性確認、森林保全や生物多様性保全などの観点から紙の調達方針を公表して「責任ある紙の調達」を推進する企業が増えている。ここでは、調達する紙として再生紙もしくは森林認証紙を候補として挙げる企業が多く、森林認証紙の中では特にFSC森林認証紙を指定するケースが多く見受けられる。また、一般消費財でもFSCマーク入りの商品が増えており、消費者がこのマークを目にする機会も徐々に増えている。
三菱製紙販売は、2002年に国内の紙代理店としては初めてFSCのCoC認証を取得し、FSC森林認証紙の普及に注力してきた。今回のレジロールは、百貨店、スーパーなどのレジに使用されるレシート用の感熱紙で、裏面にFSCロゴマークが印刷される。これまでもFSC森林認証紙のレジロールは流通していたが、FSCのロゴマーク入りは国内初。一般消費者にもFSCマークが浸透しつつある昨今、FSCマーク入りのレシートは、企業の環境保全活動を消費者へアピールするツールとして期待できる。また、要望に応じて、消費者へのより強いメッセージを印刷することも可能で、同社では環境保全活動に関心の高い流通企業を中心に拡販を図っていく予定。中保存タイプで紙厚は75μm、サイズは58㎜×80φ。
株式会社 紙業タイムス社 「Future1/5号」より