日本郵便は2月1日、東京・銀座の時事通信ホールで、「平成26（2014）年度 はがきでコミュニケーション全国発表大会」を開催する。

　「はがきでコミュニケーション全国発表大会」は、日本郵便が全国の小学校などで取り組んでいる「手紙の書き方体験授業」で作成され、実際に個人間でやり取りされたハガキを対象に募集し、その中から優秀作品を表彰するコンテスト。2014年度の募集期間は7月1日～10月15日で、応募資格者は同授業を受けた小学1～6年生。総務大臣賞、文部科学大臣賞、日本郵便社長賞、各ブロック（全国6ブロック）最優秀賞などがあり、応募者全員に参加賞も贈られる。2月1日の大会当日は、各賞を受賞した児童本人によるやり取り事例の発表が行われる。

　「手紙の書き方体験授業」は、文部科学省が行った「平成21（2009）年度全国学力・学習状況調査」で、「はがきの表書きの順序」の問いに対する正答率が67.1％であったことを受け、日本郵便が10年度から実施している社会貢献事業。小学校の児童を対象に、「宛名の書き方」「手紙文のまとめ方」「郵便の仕組み」などについて学べる「手紙の書き方テキスト」を制作し、郵便ハガキとともに希望校に無償配布している。また、希望する学校には「出前授業」や「郵便局見学」も実施している。5期目となる14年度は、参加小学校が1万1,251校となり（15年1月28日現在）、全国の小学校総数約2万1,700校の過半数を超えて参加児童数も約230万人に達した。また同授業は、12年度からは中学校、14年度からは高校へと活動範囲を拡げている。

　授業に参加した小学校を対象に実施したアンケート（13年度）では、小学6年生で「住所が言えない」児童が20.3％もおり、授業を行った教師からは、「自分の住所が言えない子が多い実態に驚いた。この教材を使って学校全体で取り組めるのでいい機会となった」などの意見が寄せられている。

【全国発表大会の概要】

〔日時〕2月1日10:30～12:30

〔場所〕時事通信ホール（東京都中央区銀座5－15－8 時事通信ビル2階）

〔応募テーマ〕「大切な相手」を思い浮かべて、伝えたい気持ちをかいて、おたよりで交換しよう！

〔募集部門〕低学年の部（小学1・2年生）、中学年の部（小学3・4年生）、高学年の部（小学5・6年生）

〔応募総数〕3,220点

　なお、各賞の受賞作品は、　「手紙の書き方体験授業」公式サイト（http://www.schoolpost.jp/）で紹介されている。

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future2/9号」より