日本印刷学会・紙メディア研究委員会は3月20日、東京・中央区の日本印刷会館で、「第11回紙メディアシンポジウム」を開催する。

　電子機器の普及とともに紙の役割が変化し、新たなソリューションが求められる中、印刷学会紙メディア研究委員会では、「紙」の持つ役割について、原点に立ち返るとともに将来への展望について議論してきた。印刷分野ではファインペーパーや特殊紙など、多彩な紙製品が上市され市場を賑わせている。また、機密情報を保護する機密書類のリサイクルや、銀ナノインクを用いたインクジェット印刷による電子回路作製など、新たな試みも行われている。シンポジウムでは、今後の紙メディアの姿を自分たちの手で作り上げていくために、これらの分野の第一線で取り組んでいる人々を講師に迎え、最新の情報を紹介する。

　シンポジウムの概要は次の通り。

〔日時〕3月20日13:25～17:15（懇親会17:20～19:00＊希望者のみ）

〔会場〕日本印刷会館会議室/2階（東京都中央区新富1－16－8）

〔講演タイトル・講師〕▽「感性素材ファインペーパーとそのビジネス」（竹尾マーケティング本部仕入部企画推進チーム課長代理・鈴木裕也）▽「機密書類の溶解処理リサイクルシステム－いま溶解が選ばれる理由－｣（王子マテリア江戸川工場事務部長・鳥屋部岳治）▽「印刷局と特殊紙について」（国立印刷局研究所基盤技術研究部・堀内直人）▽「新たな電子回路作製ツールとしての銀ナノインクとその応用」（東京大学情報理工学系研究科准教授・川原圭博）

〔参加費〕▽会員・賛助会社・協賛団体所属員6,000円、学生・教職員・シニア3,000円、会員外7,000円▽懇親会1,000円（参加希望者のみ）

〔申込方法〕印刷学会webサイト（http://www.jspst.org/）の申込フォームから申し込む（定員120名）

〔問合せ〕日本印刷学会電03－3551－1808　Ｆ03－3552－7206　E-mail：nijspst-h@attglobal.net

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future2/9号」より