日本製紙と三菱商事はかねて、徳島県小松島市に日本製紙が所有する土地の一部(約25万㎡)を活用し、メガソーラープロジェクト(約2.1万kW)を進めてきたが、このほど当初計画通り発電設備が完成、2月1日から営業運転を開始した。写真上は日本製紙社有地全景、写真下は設置された太陽光モジュール。
徳島県小松島市は国内でも年間を通じて日射量の多い地域で、今回のプロジェクトは四国で最大級のメガソーラーとなる。両社が共同出資して設立した特別目的会社(SPC)「日本製紙メガソーラー小松島合同会社」が、日本製紙の資産と技術力、三菱商事の事業運営のノウハウを生かして運営し、発電した電力は「再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)」を活用して四国電力へ販売する。
日本製紙は、新たな収益の柱となる事業の1つとして、所有する土地や発電設備などを有効活用するエネルギー事業の拡大に力を入れており、今回の太陽光発電事業は、広島県大竹市の大竹工場(約826kW)に次ぐ2例目となる。また三菱商事は、日本全国8ヵ所で14万kWのメガソーラー発電事業を推進している。
【合同会社の概要】
〔名称〕日本製紙メガソーラー小松島合同会社
〔設立〕2013年3月7日
〔出資構成〕日本製紙50%、三菱商事50%
〔事業内容〕太陽光発電事業
株式会社 紙業タイムス社 「Future3/2号」より