三菱製紙は第1次中期経営計画(フェーズ2 ローリングプラン)の一環として、高砂工場の3号抄紙機と11号塗抹機を3月で休止した。稼働率が低かった両設備を休止し、他マシンへ移管して生産を集約するもの。
<休止設備の概要>
◎3号抄紙機…生産能力8,000t/年(感熱・感圧・IJ原紙)
◎11号塗抹機…生産能力1万6,000t/年(感熱紙、感圧紙、圧着紙)
子会社の旭感光紙を解散
また三菱製紙は、子会社の旭感光紙の主要事業を三菱製紙に移管・集約し、同社を解散する。グループ全体の国内生産体制の見直しを進める中で、解散を決めたもの。
旭感光紙は、陽画感光紙の生産販売会社として1960年から事業展開してきたが、市場の縮小に伴い2003年に陽画感光紙の生産を中止、その後はインクジェット用紙を中心とした国内向け商品の塗工・仕上加工を主事業としてきた。今後、旭感光紙が手がけるこれらの事業は、三菱製紙の高砂・京都の各工場に移管・集約するほか、一部業務については外部に移管し、業務の効率化を図る。
<旭感光紙の概要>
〔所在地〕千葉県松戸市
〔設立〕1960年11月
〔資本金〕5,000万円
〔売上高〕13億2,900万円(2014年3月末)
〔事業〕紙製品の製造・加工・販売
〔従業員数〕20名(2015年3月末)〔株主〕三菱製紙、ダイヤミック、東邦特殊パルプ(三菱製紙グループで株式の100%を保有)
株式会社 紙業タイムス社 「Future4/20号」より