アジア・パルプ・アンド・ペーパー(APP)社はこのほど、中国にある8つの製紙工場で、50万世帯分の供給能力を持つ総発電量200MWの屋上発電装置を設置すると発表した。
このうち70.5MW分は昨年すでに設置済で、残りの129.5MW分を今後3~5年で設置する。紙パルプ業界としては最大規模の太陽光発電プロジェクトであり、屋上発電装置としても世界最大級。総パネル面積はサッカーコート560面分に相当する、約400万㎡となる。
同プロジェクトは、中国政府が推進する太陽光発電拡大戦略の一環として、中国の太陽光発電業者コンソーシアムによって策定されたもので、発電した電力は国の発電網を介して地域住民に供給され、その対価としてAPPは政府から割安の電力を受け取れる。中国政府は2013年から15年にかけて、太陽光発電だけで少なくとも年間10GWを発電すると誓約している。
株式会社 紙業タイムス社 「Future4/20号」より