アジア・パルプ・アンド・ペーパー・グループ(=APP)はこのほど、森林破壊への対処と温室効果ガス排出削減に取り組む、インドネシアの南スマトラ州政府を支援すると発表した。
APPは2014年9月、インドネシア政府と森林に関するニューヨーク宣言に署名、これに続いて15年3月には南スマトラ州知事のアレックス・ヌルディン氏とボン・チャレンジ2.0会議に参加、この会議では、国際的に注目すべき森林再生の優先地域として南スマトラの名前が挙げられた。
南スマトラ州政府は同州を、泥炭とマングローブ、集水地域、乾燥・低地という3つの景観地域に分類しており、APPはその温室効果ガス排出削減の取組みに密接に関わってきた。最近では調査機関Deltaresと協力し、泥炭管理におけるベスト・プラクティスの制定を目指して数百万㌦規模の2年プロジェクトに着手している。スマトラ島の泥炭地450万haの詳細な3Dスキャンが行われるが、世界でも類がない規模のプロジェクトになるという。
株式会社 紙業タイムス社 「Future8/3号」より