日本製紙連合会が集計した6月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比+0.2%と、前月の減少から増加に転じた。前々年同月比は△0.9%。
紙・板紙国内出荷の内訳は、紙が前年同月比△2.8%の109.7万tで、15ヵ月連続のマイナス(前々年同月比△5.3%)、板紙は+4.0%の93.3万tで前月の減少から増加に転じた(前々年同月比+4.9%)。主要品種のうち前年同月比がプラスだったのは衛生用紙と段ボール原紙の2つのみで、前々年同月比は衛生用紙、段ボール原紙、情報用紙がプラスだった。
紙・板紙のメーカー輸出は前年同月比+16.7%の9.8万tとなり、12ヵ月連続の増加。うち紙は+22.8%の7.1万tで、東アジア、東南アジア向け向けを中心に2ヵ月連続増。板紙は+2.8%の2.6万tとなり、主力の東南アジア向けは減少したが、東アジア、南アジア向けの増加により32ヵ月連続増を記録した。
以下は主要品種の動向である。
〔新聞用紙〕国内出荷は前年同月比△5.7%の24.4万tで、16ヵ月連続の減少。前々年同月比は△6.3%だった。
〔印刷・情報用紙〕国内出荷は前年同月比△3.3%の59.1万tで、15ヵ月連続のマイナス(前々年同月比は△7.3%)。メーカー輸出は前年同月比+27.0%の5.3万tとなり、2ヵ月連続で増加した。
〔包装用紙〕国内出荷は未晒を中心に減少して前年同月比△7.7%の5.8万t。6ヵ月連続の減少となった(前々年同月比△5.6%)。メーカー輸出は前年同月比+19.6%の1.4万tで、3ヵ月連続の増加。
〔衛生用紙〕国内出荷はティシュ、トイレットペーパーともに増加して、前年同月比+5.9%の14.2万t。3ヵ月連続増となった(前々年同月比+1.4%)。
〔板紙〕段ボール原紙の国内出荷は前年同月比+5.5%の75.6万tで、前月の減少から増加に転じた(前々年同月比+6.5%)。白板紙は△2.0%の11.3万tで、9ヵ月連続の減少(前々年同月比△1.9%)。
株式会社 紙業タイムス社 「Future8/10号」より