7月18日から29日まで東京ドームで連日熱戦が繰り広げられた、第86回都市対抗野球大会に日本製紙石巻硬式野球部(石巻市)、王子(春日井市)が出場した。
東北地区予選で七十七銀行(仙台市)との第2代表決定戦、延長13回サヨナラ勝ちで、2013年のベスト8進出以来2年ぶり3回目の出場を果たした日本製紙は、19日の大会2日目第3試合で、2012年、13年と連続優勝の強豪チームJX-ENEOS(横浜市)と対戦。健闘するも0-2で敗退したが、3連休の中日にもかかわらずスタンドは同社・馬城文雄社長、小林正夫元社長、中村雅知元社長、リンテック・庄司昊明相談役らをはじめ多数の応援団が集結。スタンドを同社コーポレートカラーの青一色に埋め尽くした。
王子(春日井市)は、20日第3試合で昨年の日本選手権準優勝、元ロッテの初芝清監督率いるセガサミー(東京都)と対戦。近藤均投手が4安打に抑える好投で1-0と完封。24日の第2戦は、現巨人・長野選手の活躍で2009年(80回大会)に優勝するなど、12年連続30回目の出場となるHonda(狭山市)と対戦。近藤投手が、2012年の日本生命・吉原正平投手(現千葉ロッテ)以来の2試合連続完封で2-0と競り勝ち、ベスト8に進出。27日準々決勝の対日本新薬(京都市)戦も、近藤投手と同じ福知山成美高校卒の長岡宏介、王子から広島カープに入団後復帰した川口盛外、大宮慎司3投手の継投、バッテリーを組む船越涼太捕手の先制2ランなどで4-2と勝利、準決勝に駒を進めた。
29日の準決勝、歴代最多57回の出場を誇る日本生命(大阪市)戦は、王子・近藤、日本生命・清水翔太両好投手の投げ合いで延長に入り、11回裏に日本生命が0-1でサヨナラ勝ち。王子の決勝戦進出はならなかったが、本大会で活躍した選手に贈られる「小野賞」を近藤投手が受賞した。
株式会社 紙業タイムス社 「Future8/24号」より