レンゴーの淀川工場で去る6月9日に実施された消防訓練の模様が、8月18日付で同社のホームページに掲載されている。この訓練は地元、福島消防署との合同で行われたもの(写真)。
淀川工場のある大阪市福島区大開には、もともとレンゴーの本社事務所が置かれ、現在も登記上の本社となっている。それだけに地域や行政とのつながりが深く、工場として毎年、福島自衛消防競技会主催の自衛消防技術錬成会に参加するなど、地元と深い絆で結ばれている。
福島消防署では毎年の危険物保安週間に合わせ、地元の大規模事業所と合同で消防訓練を行っているが、今年は淀川工場構内において実施された。
当日は、水消火器・粉末消火器・屋外消火栓・可搬式ポンプを使用した通常の消防訓練のほか、スモークドームによる煙の中の避難体験や、消防隊による人命救助訓練、はしご車への乗車など、普段の消防訓練では体験できない貴重な訓練の機会となった。
淀川工場のように市街地に位置する事業所では、事故災害とともに火災が最大級のリスクとなる。レンゴーでは「火災を発生させないことが肝要だが、万一発生した場合も沈着冷静かつ迅速に消火活動や避難を行い、被害を最小限に抑えられるよう今後とも弛みない訓練を通じ、防災意識と技術の向上に努めていく」とコメントしている。
株式会社 紙業タイムス社 「Future9/14号」より