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紙の業界ニュース

2015/10/19

=王子ホールディングス=ウェットパウダー状CNFサンプル提供を開始

王子ホールディングスはかねて、セルロースナノファイバー(=CNF)の技術基盤の確立を目指し、研究を進めているが、このほど容易に分散可能なウェットパウダー状CNFの製造方法を世界で初めて開発、10月からサンプル供給を開始した。
 CNFは、水に分散した状態で高い粘性を持つことから、増粘剤としての用途が期待されている。ただ、現在利用されている増粘剤の多くが粉体の形で供給されるのに対し、CNFはその製法上の制約から濃度1~2%程度の液体(スラリー状CNF)として供給されている。このスラリー状CNFは極めて粘度の高い液体で、取扱いが難しいだけでなく水を多く含むことから、添加量が制限されるという問題があった。また、輸送においては大量の水を運ぶこととなり、環境負荷やコストの面でも課題となっていた。
 今回王子HDが開発したウェットパウダー状CNFは、添加剤を一切含まず、固形分含有量が20%以上で、容易に水に分散させられるという特徴を持つ。また、一般的な増粘剤と比較して高い増粘効果を有し、その性能はスラリー状CNFと同等(同社比)。さらに、添加剤を使用することで極めて流動性の高いウェットパウダー状CNFの開発にも成功、ハンドリング性を重視するニーズにも応えた。
 ウェットパウダー状CNFの開発により、CNFの用途拡大が見込めるほか、輸送面での環境負荷低減にも寄与するため、CNFの早期実用化が期待できる。同社では、「今後はユーザーの要望を踏まえて改良を重ね、より魅力的な製品開発を進めていく」と抱負を語っている。
 ウェットパウダー状CNFの主な特徴は次の通り。
◎粉体としてハンドリング可能
◎希釈使用時の持込み水分量が10分の1以下
◎分散性はスラリー状CNFと同等
◎輸送コスト(環境負荷)の軽減
◎流動性の向上によるハンドリング性のさらなる向上
◎スラリー状CNFと同様、他の増粘剤よりも高い増粘効果を発揮
◎水より重いガラスビーズの分散も可能
 
株式会社 紙業タイムス社 「Future10/19号」より
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