国際紙パルプ商事はこのほど、大成建設、東京大学生産技術研究所ほか4社(日豊、東宏、宇部エクシモ、テクノ世紀)と共同で、トンネル工事の際にコンクリート表面を広範囲かつ均一に給水養生できる新しい工法「キュアマイスター」を開発した。
これまでのトンネル工事では、天井や壁面のコンクリートに発生するクラックを防ぐため、覆工コンクリートの養生にミストを噴霧したり簡易的に水を貯めて給水するなどの方法が用いられてきた。しかしこれらの方法では、硬化直後のコンクリート表面に直接水を流すことになるため、均一に給水しにくく、コンクリートの耐久性や表面の美観にばらつきが生じるなどの課題があった。
こうした課題を解決するのが、特殊構造の養生マットを用いた「キュアマイスター」工法で、この工法だと均一に給水しながら養生を行うことができる。詳細は大成建設webサイト(http://www.taisei.co.jp/about_us/release/2015/1)を参照。国際紙パルプ商事は、養生マットを作成する際に必要となる各種資材の提案・調達を行った。
株式会社 紙業タイムス社 「Future10/26号」より