王子ホールディングスと王子ネピアは、2008年に日本ユニセフ協会と共同で立ち上げた、開発途上国のトイレと水の問題を改善する「nepia千のトイレプロジェクト」を、今年も継続実施する。11月1日から2016年1月31日までの3ヵ月間、日本全国でキャンペーン展開する。
世界では毎日約1,000人の5歳未満の子どもが、汚れた水とトイレの不備からおなかをこわし、脱水症状などで命を落としている。王子ネピアは、トイレットペーパーやティシュなどの衛生製品に携わる企業として、この「トイレと水の問題」を見つめ、同プロジェクトを継続してきた。今年も、プロジェクトを告知したティシュとトイレットペーパーを、キャンペーン期間中数量限定で販売し、これらの商品の売上げの一部でユニセフの「水と衛生に関する支援活動」をサポートする。キャンペーンの対象商品は、『プレミアムソフト』シリーズや『ネピネピ』シリーズ、『鼻セレブ』『おしりセレブ』『消臭トイレットロール』など。
支援対象国はこれまで同様、アジアで一番若い独立国である東ティモールとし、同国での屋外排泄の根絶を目指す。美しい海に囲まれた東ティモールの国土面積は約1万4,000k㎡、2002年5月に独立し、人口はおよそ110万人。国民の約55%が18歳未満であり、若々しい活気にあふれているが、独立前後の混乱で、もともと乏しかった国内のインフラが激しい打撃を受け、特に農村部では保健や教育などの基本的なサービスが行き届いていない。
今回の「千のトイレプロジェクト」は、東ティモールの2つの県(エルメラ、オエクシ)で、約3,000世帯の家族やその子どもたちが改善された衛生施設を使えるようにし、屋外排泄の根絶を宣言する村を増やして行く活動を支援する。支援活動の詳細はwebサイト(http://1000toilets.com)でレポートしていく。
2008年に開始した同プロジェクトは、今年で第8フェーズを迎える。これまで第1~6フェーズのトイレ作りが完了し、東ティモール国内で計9,116以上の家庭用トイレを完成させた。また、学校や地域のトイレおよび給水設備も、合計39の施設で改善された。東ティモールでは、安全で衛生的なトイレが増えたのと同時に、乳児死亡率、5歳未満児の死亡率も着実に改善している。現在は第7フェーズが進行中。
=王子エフテックス=ホームページに英語版と中国語版を開設
王子エフテックスはこのほど、ホームページに英語版と中国語版を追加した。併せて、英語・中国語での問い合わせにも対応できる体制を整えた。今後は、紙、フィルム、異素材繊維など同社製品群の多様さを幅広く発信していく。
【英語版アドレス】
http://www.ojif-tex.co.jp/en/
【中国語版アドレス】
http://www.ojif-tex.co.jp/cn/
株式会社 紙業タイムス社 「Future11/16号」より