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紙の業界ニュース

2015/12/15

決 算

=紙パの第2四半期③=
 前号、前々号に続き、紙パ関連企業の第2四半期(2015年4~9月)決算を紹介する。以下、数値は連結ベース、単位100万円、( )内は対前年同期増減率、〈 〉内は前年同期の実績値。
【製紙メーカー】
●特種東海製紙
〔第2四半期〕
 売上高 39,535 (+0.2%)
 営業益 2,020 (+49.3%)
 経常益 2,137 (+44.2%)
 当期益 1,306 (+65.0%)
〔通期予想〕
 売上高 78,000 (△1.1%)
 営業益 3,100 (+25.1%)
 経常益 3,000 (+8.6%)
 当期益 1,400 (+583.1%)
 島田工場の火災事故で焼失したチップサイロの再建工事が11月にほぼ完了し、仮復興に伴うコスト増加をゼロとする見込み。また、島田工場で木質チップとRPFを燃料とする新バイオマスボイラーの建設に着手した。
○産業素材事業…段ボール原紙は加工食品向けが低調で、販売量が前年同期を下回った。クラフト紙は季節需要商品の販売量が減少。一方、2月に更新工事が完了した赤松水力発電所が利益に寄与した。
○特殊素材事業…特殊機能紙はプレミアム付商品券の需要を取り込み、販売量が前年同期を上回った。特殊印刷用紙は出版向けの需要減少などにより前年割れ。
○生活商品事業…ペーパータオルは、キメ細かな営業活動などにより販売量が前年同期を上回り、販売価格はほぼ横ばいだった。トイレットペーパーは、販売量は前年並みだったが価格の維持に努めた結果、堅調に推移した。
 通期予想については、2Qの業績を踏まえて売上高、営業利益、経常利益を5月発表の前回予想から下方修正した。修正幅はそれぞれ△30億円、△6億円、△6.5億円。
●巴川製紙所
〔第2四半期〕
 売上高 16,965 (+2.5%)
 営業益 241 (△24.1%)
 経常益 133 (△65.1%)
 当期益 △4 〈前期398〉
〔通期予想〕
 売上高 35,000 (+2.6%)
 営業益 700 (+276.6%)
 経常益 700 (+46.8%)
 当期益 300 (+515.2%)
 ディスプレイ関連製品の受注減や洋紙関連での既存製品の市場縮小による減収があったものの、中国事業の子会社2社を新たに連結対象に加えたトナー関連事業と機能紙関連事業が堅調に推移、また円安効果もあって増収となった。利益面は、半導体関連製品の価格対応の影響などから営業利益が減益となり、経常利益は前年に好調だったディスプレイ関連の合弁事業が調整局面に入ったことで投資損益が大幅に悪化し、マイナス幅が膨らんだ。最終損益は、取引先との契約解除に伴う損失を特損計上したことなどから赤字となった。
○プラスチック材料加工事業…ディスプレイ関連の受注減があったものの、トナー関連が堅調だったことや円安の恩恵により売上高は前年同期比+4.7%、セグメント利益は同+3.4%。
○製紙・塗工紙関連事業…機能紙関連が堅調に推移したものの、洋紙関連などの既存製品市場が縮小し、売上高は前年同期比△1.0%、セグメント損益は損失計上(△1億2,600万円)となった。
【紙加工】
●リンテック
〔第2四半期〕
 売上高 106,529 (+6.0%)
 営業益 9,632 (+10.0%)
 経常益 9,796 (+16.6%)
 当期益 6,451 (+6.5%)
〔通期予想〕
 売上高 220,000 (+6.1%)
 営業益 18,500 (+9.6%)
 経常益 18,300 (+2.2%)
 当期益 12,700 (+8.9%)
 円安の影響額は連結ベースで売上高が+約40億円、営業利益が+約15億円。リンテック単体ではスマホ需要による積層セラミックコンデンサー(MLCC)用コートフィルムなどが大幅に伸長。連結子会社も台湾、韓国が好調で半導体関連粘着テープや液晶ディスプレイ関連粘着製品が売上げを牽引した。一方、米国のマディコ社は収益が厳しく、リストラを視野に入れている。またリンテック・インドネシアは現在労使紛争が発生しており、対応策を検討中だという。
○印刷材・産業工材関連…売上高は前年同期比+3.9%、営業利益は同△24.8%。シール・ラベル用粘着製品は、海外で中国やASEAN地域の景気減速の影響を受けたが、国内は飲料・医薬用などを中心に堅調に推移。産業工材事業部門は中国のウインドーフィルム需要が低調も、二輪を含む自動車用粘着製品がインドやASEANで堅調。
○電子・光学関連…売上高は前年同期比+10.3%、営業利益は同+15.7%。スマホ需要に支えられて半導体関連粘着テープ、MLCC製造用コートフィルムが伸長。液晶ディスプレイ関連粘着製品もスマホなどの需要効果で堅調に推移。
○洋紙・加工材関連…売上高は前年同期比+1.6%、営業利益は同+28.6%。洋紙事業部門はコンビニやファストフード店向け耐油紙の需要が増加、売上高が伸長した。加工材事業部門は航空機用の炭素繊維複合材料用工程紙が売上高を牽引し、前年同期並みをキープ。
【紙流通】
●日本紙パルプ商事
〔第2四半期〕
 売上高 255,191 (+1.4%)
 営業益 3,003 (△5.1%)
 経常益 3,105 (△1.2%)
 当期益 1,547 (△11.9%)
〔通期予想〕
 売上高 550,000 (+3.7%)
 営業益 8,300 (+27.9%)
 経常益 8,000 (+25.9%)
 当期益 3,350 (+6.1%)
○国内卸売事業…国内需要の減少に伴い販売量が減少したため、売上高は前年同期比△1.5%となったが、経常利益は同+3.4%。
○在外卸売事業…円安に伴う外貨換算の影響などから、売上高は前年同期比+9.0%、経常利益は同+10.0%。
○製紙および加工等事業…売上高は前年同期比△5.5%、経常利益は再生家庭紙製造事業の新工場立ち上げに伴う費用の増加により同△49.4%。
○不動産賃貸事業…テナントビルの稼働率上昇に伴い、売上高は前年同期比+7.4%、経常利益は前年同期の損失計上から黒字転換した。
●国際紙パルプ商事
〔第2四半期〕
 売上高 193,888 (+5.2%)
 営業益 1,086 (+29.7%)
 経常益 1,579 (+51.1%)
 当期益 1,001 (+30.0%)
〔通期予想〕
 売上高 388,000 (+0.1%)
 営業益 2,200 (+60.6%)
 経常益 2,400 (+22.6%)
 当期益 1,700 (+50.9%)
○国内拠点紙パルプ等卸売事業…紙は販売量・売上ともに減少。板紙は、菓子・日用品向けが減少したが、輸出や飲料関連でカバーし販売量は横ばい、ただし売上は減少。古紙は電子マネーとタイアップした「タウンecomo」などの施策が奏功して販売量・売上ともに増加。以上の結果、売上高は前年同期比+0.3%、営業利益は+8.3%。
○海外拠点紙パルプ等卸売事業…米国では塗工紙や段ボール原紙の輸入販売が比較的堅調だったものの、輸出が振るわず全体としては低調。東南アジアは通貨安で成長速度が鈍化し、売上が伸び悩んだ。東アジアは、香港で塗工紙、板紙などの販売が増加、中国でも上質紙、塗工紙、板紙の売上が大幅に伸びた。以上の結果、売上高は前年同期比+35.6%、営業損益は損失計上(△5,200万円)。
 通期予想については、5月発表の前回予想を売上高および利益の全段階で下方修正した。
●平和紙業
〔第2四半期〕
 売上高 10,021 (+1.4%)
 営業益 114 (△14.2%)
 経常益 151 (△1.8%)
 当期益 88 (△3.8%)
〔通期予想〕
 売上高 21,055 (+2.6%)
 営業益 378 (+0.8%)
 経常益 412 (+2.1%)
 当期益 258 (+16.6%)
 高級印刷紙と技術紙が前年同期を上回ったが、ファンシーペーパーとファインボードが前年割れとなった。
○ファンシーペーパー…出版物の需要減やカレンダーなどの制作コスト縮小化傾向により、販売量は伸びなかった。売上高は前年同期比△3.1%。
○ファインボード…主力の色カード紙やパール調加工紙などの販売量が、贈答用パッケージ用途などで低調に推移し、売上高は前年同期比△7.4%。
○高級印刷紙…安価な一般紙への切り替えが進み、全体的な販売量は減少傾向が続いているが、今年発売した新商品が順調に伸びて売上高は前年同期比+0.1%。
○ベーシックペーパー…色上質紙・塗工紙の販売量が減少したが、各種パッケージに使用した板紙の販売量が好調で、売上高は前年同期比横ばい。
○技術紙…電子機器の製造用工程紙や各種証券用紙の販売量が増加し、売上高は前年同期比+24.6%。
●共同紙販ホールディングス
〔第2四半期〕
 売上高 7,753 (△4.5%)
 営業益 △39 〈前期△81〉
 経常益 △19 〈前期△31〉
 当期益 △7 〈前期23〉
〔通期予想〕
 売上高 16,000 (△4.7%)
 営業益 5 〈前期△69〉
 経常益 20 〈前期△15〉
 当期益 20 (△65.4%)
 2Qも適正な価格による小口販売が卸商の本分であるとして販売活動を展開してきたが、国内需要の伸び悩みによる販売数量の減少で売上高が減少。業務の効率化や諸経費の大幅な削減努力を図るも営業利益・経常利益は回復に至らず、結果的に2期連続の損失計上を余儀なくされた。固定資産や投資有価証券の売却益を特別利益として計上したが、希望退職者8名への割増し退職金や事務所移転費用などを特別損失として計上したため、最終損益も赤字となった。通期では各段階とも黒字を見込んでいる。洋紙卸売事業のうち特に販売減少が目立つのは印刷用紙で、数量が△12.2%、金額が△7.1%。情報用紙は数量・金額とも微減にとどまっている。
 通期予想については、5月に公表した前回予想を、売上高および利益の全段階で下方修正した。修正内訳(単位100万円)は、売上高△1,000、営業益△80、経常益△80、当期益△60。ただし、期末の配当は予定通り1株当たり5円を予想している。
●セ キ
〔第2四半期〕
 売上高 5,928 (+3.2%)
 営業益 277 (+32.4%)
 経常益 377 (+21.6%)
 当期益 113 (△29.0%)
〔通期予想〕
 売上高 12,000 (+4.0%)
 営業益 450 (△21.4%)
 経常益 630 (△18.0%)
 当期益 340 (△40.9%)
 首都圏・関西圏での印刷関連事業の営業活動強化に加え、愛媛県内でも既存取引先に対する需要の掘り起こしを図った。また出版・広告代理関連事業で確立したビジネスモデルが好調だったことや、広告受注の増加などから、営業・経常利益は大幅増益となった。最終益は、情報セキュリティ対策費として2億800万円を特別損失に計上したため減益となった。
○印刷関連事業…顧客ニーズに沿った企画提案営業の強化に努めた結果、売上高は前年同期比+2.8%、営業利益は同+7.3%。
○洋紙・板紙販売関連事業…市況の悪化や競争激化により、売上高は前年同期比△15.3%、営業利益は同△97.6%。
○出版・広告代理関連事業…愛媛で女性ライフスタイルブック『enon(エノン)』を創刊したことや、マスコミに取り上げられた「LUNCH PASSPORT」を全国に拡販するなどした結果、売上高は前年同期比+11.5%、営業利益は前年同期の損失計上から黒字転換した。
 
 
株式会社 紙業タイムス社 「Future12/14号」より
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